No.3 うん、旅立とうかな
分かる範囲で色々な事を思い出しながら朝食を取る。
ユーム「父さん、母さん、次の大戦争まであと5年。俺、旅に出て世界をみて回ろうと思うんだ」
肝心な部分がどうしても思い出せない。
まずは世界を見て周り、俺は何の為に転生してきたのかを思い出さねばならない。と言う衝動に駆られていた。
父さん「そうだな。お前ももう15歳。そういう時期かもしれないな」
ブンブン「ユームが旅に出るなら、もちろん俺も一緒に旅に出るぜ」
くちゃくちゃ音を立てながら朝食を黙々と食べながらブンブンは言った。
母さん「そうね。ユームも自分の目で色々な物を見て、感じて、自分が進む未来を自分で決める良い時期かもしれないわね。」
父さん「懐かしいなぁ。なぁ、母さん。2人で色々な所へ旅をしたなぁ」
母さん「うふふ。そうね。もちろん楽しい事ばかりじゃ無くて、失った物も多かったけど(火傷で包帯まみれの自分の手を寂しそうに見つめながら)、それでもたくさんの仲間や友達が出来て、本当に幸せだったわ」
父さん「そうと決まればユーム、クポ村長の所へ行って、旅に出る旨を伝えておいで。ちゃんと準備もしなきゃいけないしな」
ユーム「うん!そうするよ!クポ村長の所へ行ってるよ!」




