No.36 真冬の国で巨漢タンクトップと出会ったら
キュカンが加わり、4人旅が始まる
ベビウス軍国家は目前である
リーナ「見えて来たわよ!あれがベビウス軍国家よ!」
リーナがベビウス軍国家を指さす
今まで見てきた中で1番大きな街である。いや、要塞か?高い真っ黒い塀に覆われ、街中には幾つもそびえ立つ煙突群、黙々と黒い煙が上がり、鉄の匂いが漂う
衛兵「ここはベビウス軍国家正面門である!身分証を提出し、入国税を支払え!」
みんな身分証を提示する。キュカンのお腹にはモフモフ様直筆の身分証が刻印されていた。少し照れくさそうに、しかし少し誇らしげにお腹の鉄板に刻印された身分証を見せていた。
ブンブン「ここがベビウスの首都か!本当に凄いな!さぁ!飯だ飯だ!」
相変わらず食いしん坊なブンブンである。
昼食を取りながら。
リーナ「ご飯を食べたらどうする?」
ユーム「せっかく来たのだから数日、街を探検してみようよ!」
ブンブン「いいねぇ!楽しみだ!」
キュカン「キュカンも...楽しみ...」
キュカンは何故だか少しほっぺたが赤くなる
リーナ「マリア様に会いに行かなくていいの?」
ユーム「マリア姉さんとはいつか会えるよ!せっかくこんな大きな街へ来たんだ!楽しまないと!キュカンの製造番号が分かる人も探さなきゃだしね!」
リーナ「そうね!そうしましょう!」
4人はキュカンの製造番号の事など忘れ、大きなベビウスの街を探索し楽しんでいた
ベビウスの街へ来て3日目
衛兵「居たぞ!この4人組で間違いない!」
?!?!?!
ユーム達は衛兵に囲まれた
ユーム「どうされたんです?俺達が何かしましたか!?」
急に囲まれ、動揺を隠しきれずユームが言う
衛兵「チェスパ様!チェスパ様っ!居ました!この4人組で間違いないかと!」
衛兵の向こうから、雪が降りしきるベビウスの街の真ん中で、何故か上半身タンクトップで筋肉隆々な2m50cmはあろうかというモヒカン頭のチェスパと呼ばれる迷彩柄のズボンを履いた大男が現れた。
チェスパ「ユームとその仲間で間違いないな?」
ユーム「はい、そうですが。これは?」
チェスパ「逮捕する。お前の言い訳は聞かない。抵抗すれば力ずくで拘束する」
ブンブン「そんなバカな話しがあるかよ!理由を説明しろ!なんだこの国わ!」
ブンブンがドスを抜いた
チェスパ「抜いたな。先程警告した通り、力ずくでの拘束に移る」
周りの住民が騒ぎ始める
「チェスパ様だっ!」
「みんな!チェスパ様が暴れ始めるぞ!」
「みんな逃げろ!巻き込まれるぞ!」
周りの通行人も、商店の人も蜘蛛の子を散らした様に姿を消し、シャッターが次々閉まって行く
戦闘開始である
ユーム「なんでこうなったか全然分かんないけど。こちらも力ずくで逮捕理由を聞かせてもらいましょうかね!」
ブンブン「そうだな!わっけわかんねー!やるぞ!」
キュカン「ロックオン...6連ミサイル...発射...」
シュコーーーンッ!
キュカンの肩からミサイルが発射され、チェスパ目掛けて進んで行く
ズドーーーーンッ!
ものすごく音と煙を上げミサイルはモヒカン頭のチェスパに直撃した
.....
煙が晴れて行く。右手を真っ直ぐ前へ出し、無傷のチェスパが立たずんでいる。
チェスパ「全く効かんよ。俺を誰だと思っている?ベビウスに生まれ、ベビウスに育てられたチェスパ様だぞ?」
瞬間、
チェスパは右手人差し指を立てた
チェスパ「雷鳥」
一瞬で何本もの雷がユーム達に降り注いだ。
一瞬で意識を失い、何分、何時間経ったのだろう。
リーナ「...ユー...ブン.....ユーム...ブンブン...!起きて!」
リーナが肩で揺すりながら声を描ける
4人は後ろ手に拘束され、綺麗な応接室で倒れていた。
目の前には先程のモヒカン頭のチェスパと、身長よりも長い刀を持つ黒髪のとてもとても美しい剣士が
その2人に挟まれ、ロングの黒髪、色っぽい分厚い唇に、全てを見下ろす冷たい目をし、大きく湾曲した特徴的なサーベルを杖の様に自身の前へ立て、手を置く軍服の女が立っていた。
ブンブン「マ...マリア...」
マリア「ブンブン、1度死ぬか?言い直せ。」
マリアの目は更に冷たくなる
ブンブン「マリア...お姉様...」
マリア「よろしい」
ユーム「マリア姉さん、これはどう言う事?」
マリア「久しいなユーム」
ユームは唾を飲み込む...
マリア「不敬罪だ。」
一瞬の間をおき、マリアが突然罪名を言い放つ
ブンブン「...は?」
マリア「当たり前だ。久しく会っていない姉に対し、入国早々挨拶にも来れない愚弟どもなど、不敬罪で有罪とする。知っての通りベビウスは法治国家だ。そして私が法の全てだ」
ブンブン「ふざけんなよ!ちゃんと挨拶には来るつもりだったぜ!すこし遅れたぐらいでなんだよ!」
マリアの目は更に更に冷たくなる
マリア「ブンブン。最後のチャンスだ。言い直せ」
ブンブン「マリア...お姉様、挨拶が...遅れて...申し訳ございませんでした...どうか...ご寛大な御心で...ご容赦ください...」
マリア「よろしい。しかし言い訳は聞かん。罰として、炭鉱での労働1ヶ月を命令する。なぽぽ。連れて行け」
なぽぽ「それではお連れします。気をつけてお立ち下さいね。私について来て下さい」
長剣を持った美しい女性が丁寧にエスコートしてくれた




