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No.31 変態2人と野党さん

小国エルドーラへ来て2週間


ユーム達はダンジョンへ潜り鍛錬と素材集めをしていた


ユーム「そろそろ次の旅に出られる資金が貯まりそうだね」

ダンジョンのモンスターを軽々となぎ払いながらユームが言う


ブンブン「エルドーラも、黒い噂があると言ってたけど、ごくごく普通の町だな。リーナとの連携も良くなって、戦闘もかなり楽になったぜ」



どこからともなく



「パンツェーーー!頑張れーっ!」

「はいっ!セナさぁぁーーーんっ!」

「パンツェーーー!頑張れーっ!」

「はいっ!セナさぁぁーーーん!」

変な2人組がダンジョンに現れた。


リーナ「…っ!新手のモンスターかしら!」


ブンブン「ただの変態2人組だ。無視して進もう」


ユーム「こんにちは!!何してらっしゃるんですか?」


リーナ・ブンブン「話し掛けるんかぁーーいっ!!」


セナ「やぁ!少年!!見ての通りさ!俺の相棒パンツェは、ひ弱な僧侶!筋トレを手伝い、励ましてる所さ!」


ブンブン「ダンジョンでやる事かよ」


リーナ「たしかに。ダンジョンでやる事では無いわね」


パンツェ「大変だっ!セナさん!!」


セナ「どうした!パンツェ!」


ブンブン「モンスターか!?」

全員が周りを見渡す


パンツェ「プロテインの時間です!」


セナ「それは一大事だ!」


ブンブン「だからダンジョンでやる事かよって!」


セナ「何かの縁だ。一緒にプロテインをどうだ?」


ブンブン「いや、一緒にご飯でも。じゃねーのかよ!普通。」


焚き火を囲み5人で昼食に入る


ユーム「ところで、本当は、お2人は何をしてらっしゃるんですか?」


セナ「ん?俺達か?鎮魂の旅をしてるぞ!パンツェは見ての通り僧侶だ。世界各地を周り、その土地で無念に命を散らした者達に祈りを捧げながら旅をしている!ついでに筋トレだ!」


パンツェ「私は、ほとんど戦闘スキルを持っていません。祈りを捧げる時間、ほぼ無防備です。その間、セナさんが守ってくれるのです。だからこうやって、筋トレもします!」


セナ「パンツェはひ弱な僧侶。筋トレを手伝い、少しでも強く!!」


ブンブン「筋トレ手伝ってるアンタも結構ひ弱そうに見えるけどな」


セナ「強さとは、能力や魔力量、経験だよ。俺はこう見えても結構強い。俺に足りない物は筋肉だけだ。だからこうやって、パンツェと共に筋トレの旅をしているのさ」


ブンブン「いや、さっき鎮魂の旅って言ってたじゃねぇかよ」


リーナ「何か、、おかしいわ。精霊が、少しザワついてる…」


パンツェ「嫌な気持ちになるオーラを感じるね。奧の方から。少し距離があるね。セナさん、行ってみよう」


セナ「パンツェが言うなら間違いないな。よし行こう」


5人はダンジョンの奧へ進む


程なくして隠しダンジョンを見つけた。


パンツェ「隠しダンジョンですね。人の手が加わっています。悪い事に使うのでしょうね。上手く偽装されてますね。」


セナ「よし、正々堂々、正面からお邪魔させて頂こう」

セナが手を前に構えると、隠しダンジョンの岩で出来た扉は吹き飛んだ


セナ「お邪魔するよ」


中には野盗と思われる屈強な男達が数人。

貴族と思われる男とその護衛。

その後ろには、幼い少年や少女、多種多様な人種が首輪で繋がれている。


野盗頭「誰だよてめぇら。」


貴族「やれやれ。見られてしまったか。」

囚われた少年少女達の中には、死後数日経過したような亡骸もあった。


野盗頭「だからこんな小国に長居したく無かったんだよなぁ」


貴族「何言ってんだ。沢山稼がせてやっただろうが!ほらっ、相手は5人だ!さっさと片付けろ!」


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