No.27 アイの本心と愛
ビアン「すまない。逃してしまった。」
リファ「ビアン様申し訳ありません。力不足でした。」
タッタッタッ。
アイが獣人族の女の子に駆け寄る
リーナ「アイさん、大丈夫ですよ。傷はちゃんと塞がりました」
アイが獣人族の女の子を抱きしめる。
アイ「……ださい……ください……」
アイは言葉が詰まる。
ビアン「どうした。アイ。ハッキリ言ってみろ」
アイ「この子を…私に預けて下さい」
大粒の涙を流しながらアイがビアンへ懇願する
リファ「自分と重なるのかしらね。町は壊滅。生き残りは自分1人」
リファはそっと視線を落とす
ビアン「その子をお前が預かりどうするつもりだ?お前のように強い魔道士になれる訳でも、強い武人になれる保証もない。アイ、お前が1番良く分かっているだろう。生きて行くって事の大変さが。自分の居場所を作る苦労が。」
ビアンの目は強く、そして少しの寂しさも見せた。
アイ「分かっています…私は……私がもっと強くなります!私はこの子を養い、守るだけです…!鍛錬もしなくたっていい、ただただ幸せな時間だけを与えます!私がもっと強くなって、今後、この子のような。私のような思いをする子供が居なくなる未来を作ります!この子に、今日も明日も明後日も、毎日毎日「愛してる」って伝え続けたいだけなんです…だがらぁ、だがらお願いします…」
アイは大粒の涙を次から次へこぼしながら、鼻水もたらしながらビアンに懇願した。
ビアン「なんだアイ。まるで私とリファがお前の事を愛していないみたいな言い草だな」
ビアンの目が優しくなる。
リファ「まぁ、アイったら。私はユームの次にアイの事を愛していますよ♡」
アイ「わがってます…私は、ビアン様とリファ様に沢山の愛情を頂き、今、生きてます…だがらぁ、私は頂いた愛情を次の形に変えて伝える義務があります…」
アイは照れくさいのか、ほっぺたを真っ赤にしながら、泣き笑いながら答えた。
ズキっ!
頭が…痛い…
このシーンも俺がこの世界へ転生してきた理由の1つなのか…!
ビアン「アクセイランへ帰ろう。」




