No.0 序幕
別に、ひきこもりとかでは無く、
どちらかと言うと、結構アクティブな性格なんだけど、
夜な夜なアニメやマンガを観たり読んだりするのが趣味な
俺の名は
青切 爽大26歳
ありとあらゆるジャンルの物語を読み込んで来た。
1作品だけ、妙にもどかしく、切なく、感情移入してしまう作品と出会っていた。
作品名「エターナルエンド」
何周も何周も読み返してしまっていた。
作品に登場するキャラクター1人1人に感情移入してしまい
「助けたい、俺がどうにかしてやりたい…
俺がこの世界へ転生出来たなら…」
「異世界転生出来たなら、こうやって救ってやれるのに...!!」
と、自分なりの最適解を思いつき
異世界転生出来る日を何度も願っては、
現実世界での毎日を過ごしていた。
今日も現実世界で仕事に終われ、疲れ、帰宅し、夕食を食べながらダラダラとアニメ鑑賞をし、いつもの通り風呂に入り、いつも通りコタツに戻り、スマホ片手にマンガを読む。
何だか今日は頭が痛いな。
早めに布団に入るか。
と、いつもの様にベッドに横たわり布団を被る。
今日も今日とて、「俺が転生出来たらなぁ」
なんて妄想にふけって眠りについた。
「もう朝か...」
目覚めると、ある小さな島の少年として、俺は間違いなく存在していた。
「この島、この家、このベッドっ!見た事あるぞ!」
「もしかして、俺、本当に転生出来たんじゃないか!?」
期待に胸が膨らみ、成すべき時が来た!と直感した瞬間。
「ズキッ!!」
「頭が…痛い…俺は…何をしなきゃいけないんだったっけ…!?」
「知ってるはずなんだ!俺は!この世界に来るべくして!使命を持って転生したはずなんだ…!思い出せない…!?」
「バタッ」
急に目の前が真っ暗になり、俺は失いかけの意識の中、もどかしさや悔しさに包まれながら
「あぁ…転生失敗か…やるべき事もやれず…現世へ戻されるのか…」




