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ある日の日記 251113  作者: 朝日奈流星


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退屈な日常の些細な日記 251113 誰も知らなかったはずのわたしのパワーの源がなぜバレた

個人の嗜好がバレた?!

 激務の勤務も三日目になると夕刻には疲弊しているものだ。若きも老いも同じであろう。

本日がその激務の三日目であった。

わたしは若い人からみれば

『老い』の部類に入るのであろう。


 実は、できるだけ公表はしていないのだが

実はわたしは喫煙者である。もっとも今では「電子タバコ」なる蒸気みたいなものを吸っているのではあるが。

昔は家族みんなから「煙り臭い」とか言われていたものだ。電子タバコの蒸気になってからはにおいも残らなくなりそこまで言われることはなくなった。

が、しかし

身体に良くないことは理解している。未だやめられないのは自身の意志の弱さのせいだろう。今ここではそれについては追及しないでおこう・・・ね。

身体に良くないのはタバコだけじゃない。

クスリなど・・・様々ある。


 疲弊しきった身体で喫煙所で電子タバコを吸っていると、わたしも知っている、まだうら若き女性の喫煙者がやってきた。

彼女も疲れているだろうことは、他の社員との昼間の会話で分かっているのであった。たまたまその夕刻にはわたしたち二人しかいない空間となった。

 挨拶がてら他愛ない会話をポツリと数会話だけ話した。

彼女はそこでポケットから小さなフィルムに包まれた物を取り出し

『コレ、どうぞ』

と言ってわたしの目の前に差し出したのである。そんなに親しくしているわけでもないのに、である。

しかも彼女は幼い子を持つ母親でもあるのに。。。


 驚いた。

 そこまで親しくもないのに・・・?!

 何故わたしが今まさに欲しているコレを、このタイミングで差し出すのか?!


 誰も居なかったから良かったものの、わたしはすぐに急いで

『ぁ、アリガト』

と言ってすぐに受け取ってポケットに仕舞った。

『どうしてコレを僕に?』

と、聞いてみた。彼女はニッコリと笑顔で 短く

『お疲れ様です』

と一言だけ放ち

吸い終えて行ってしまった。


わたしは貰ったソレをすぐに体内に取り込みたかった。

だがその喫煙所は角にあり、誰がいつやって来るのか見えないのでできなかった。そこは飲食禁止だからである。何であろうとも口にすることは禁じられている社内のルールなのである。

例え合法なモノであっても微塵の誤解も受けないためには忠実にルールを守ったほうが良いだろう。


 この時刻になると外も暗くなり食堂に行けば基本明かりは消してあるのでそこまで明るくないし、誰かが来るとしても目視で確認しやすい。そんな理由からわたしは場所を食堂に移した。

先ほど彼女から貰った物をポケットから取り出し、無料の給茶機から水分を取り出し嚙み砕いて体内に取り込んだのである。


 空腹に染み渡る。

明らかに胃に物が入っていくのがわかる。

喉がむせないようにすぐにお茶で流した。


わたしが欲していたものが摂取できたのは

何故か彼女が差し出してくれたからである。

どうしてわたしの嗜好を知っていたのか?

なぜあのタイミングで?


わたしは会社の組織を確認してみた。個人の嗜好をも知り得る部署があるのか。内偵などおこなっていたのか。

 

 しかし相応する部署など見当たらなかった。内偵だとしたら意表を突いた部署なのかもしれないが、それは想像の範疇を超えているので把握できない。


 結果としてだが、彼女からのいただき物でこの激務を乗り切ることができたのである。

わたしにとっても会社にとっても良い結果となったのだ。

誰も責めることはできまい。


 思わず偶然にも手に入れた




『チョコクッキー』


あの時この甘いものを口にしていなかったら、本日の業務をまともにこなすことは出来なかったであろう。

わたしが辛党でもあり、甘党でもあることは


両刀使いであることは


極秘だったのに。。。


どこでバレたのであろうか?!


何かの組織が絡んでるのか??


ともあれ、このブツを届けてくれた若き女性社員に


幸あれ





みなさま


おつかれさまです


疲れたときは


甘いものなど


いかがなものでしょうか

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