ららお姉ちゃんのルーツ ズドドド、ドンかいじゅうを虜にした猫 その名は、うららちゃん 後編
やっと、わかった。
愛は、一方通行って意味が……。
そして、ルーツって意味も……。
全てがわかったお話だにゃん♪
「……、ズドドド、ドン! ズドドド、ドン‼」
「にゃにゃ⁉
あれは、ズドドド、ドンかいじゅうの足音にゃ!」
わたしは、くるちゃん。
もう、大人にゃから、ズドドド、ドンかいじゅうの足音で目が覚めるの。
そして、どうすればいいかも分かってるにゃ!
そう、ズドドド、ドンかいじゅうに見つからにゃいように隠れる‼
んにゃ⁉
でも、そんにゃ事をしにゃくても良かったニャ♪
だって、ここは、召使、紅pの うぉーたーべっと2(腹)だったんにゃから……。
「ガチャッ! あっ⁉ くるちゃん。また、ウォーターベットの上にいやがる‼
しかも、そんなに伸びて、紅pの頬っぺたを枕にして寝てる⁉」
「ズドドド、ドンかいじゅう、羨ましい? しっしっ!」
「いいもん。うら様に行くから!」
そして、ズドドド、ドンかいじゅうは、ららお姉ちゃんの所に行った。
「良い訳ないわ!」
でも、ららお姉ちゃんは、ズドドド、ドンかいじゅうから逃げた。
「待て! そうするから捕まえたくなる!」
ららお姉ちゃんから逃げられても、ズドドド、ドンかいじゅうは ららお姉ちゃんを追い掛けた。
それは、しつこく、しつこく……。
「待つ訳ないでしょ! しつこいんだから‼」
やっぱり ららお姉ちゃんは、逃げ続けた。
それでも、ズドドド、ドンかいじゅうは ららお姉ちゃんを追い掛け続けた。
「たまには役に立ちなさい、紅p!」
そしたら、ららお姉ちゃんは紅pの顔を踏んで、わたしの横に座った。
「ららちゃん……。顔を踏まなくても……」
「紅p、お黙り! 私が座ってあげるだけありがたいと思いなさい!」
「こらぁーー! 紅p、狡い‼」
「ズドドド、ドンかいじゅうが悪い‼
そんなにしつこいから猫に嫌われるんだよ?」
「わしは、嫌われてません‼」
「そうやってしつこいし、勘違いしてるから うらちゃんにも嫌われてたんでしょ?
愛は、一方通行だったじゃない?」
「わしは、うら様から一番好かれてました!」
うにゃ?
うららちゃんが、ズドドド、ドンかいじゅうが一番好きにゃった⁉
でも、紅pは、うららちゃんはママと一番仲良しって言ってたにゃ……。
どっちにゃの?
わたしの頭は ?マークでいっぱいににゃった。
「紅p、覚えてろよ! ガチャッ! ズドドド、ドン‼ ズドドド、ドン! ……」
すると、ズドドド、ドンかいじゅうは、ガチャッの向こうに行った。
そして、
「ねえねえ、紅p! どっちにゃの?」
て、わたしは紅pに聞いた。
でも、
「危なかったね、ららちゃん」
と、紅pは ららお姉ちゃんとお話しし出した。
「本当、しつこいったらありゃしないわ!」
そう言ったららお姉ちゃんは眉間にしわを寄せた。
すると、
「ららちゃん! その顔、本当に うららちゃんに似てる!
やっぱり、うららちゃんの血を引いてるね!」
て、紅pがまた難しい事を言った。
だから、後で わたしはあの方法で紅pに聞いたにゃ♪
ーー
やっと、わかったにゃ。
うららちゃんは、ららお姉ちゃんのルーツにゃった。
うららちゃんと次郎の子供の、子供の、そのまた子供の……。
よくわからにゃいけど、それが血が繋がってるって事にゃ‼
ららお姉ちゃんと、うららちゃんがそっくりで同じくらい美人さんだったから、
ズドドド、ドンかいじゅうが ららお姉ちゃん達の とりこににゃった。
そして、ズドドド、ドンかいじゅうは、うららちゃんにも ららお姉ちゃんみたいにしてた。
うららちゃんも、ららお姉ちゃんみたいに ズドドド、ドンかいじゅうから逃げてた。
ズドドド、ドンかいじゅうが好きでも、わたしたちは違う……。
これが、愛は、一方通行って意味にゃったんだ!
そして、最後に紅pはお話してくれた。
ズドドド、ドンかいじゅうは、リロちゃんの とりこでもあったって事を。
そんな うららちゃんと、リロちゃんに似てるわたしも、
ズドドド、ドンかいじゅうの とりこだって事を……。
だから、ズドドド、ドンかいじゅうは わたしにも、愛は、一方通行にゃんだ……。
それは本当に困るにゃ‼
でも、そんにゃリロちゃんがいなきゃ、うららちゃんはいにゃい。
うららちゃんがいなければ、ららお姉ちゃんもいない。
そして、わたしも……。
これが、ルーツって、意味にゃんだね、紅p。
ありがとう!
紅p、これからも もっと色々お話してにゃ♡
わたしは、くるちゃん。
【ズドドド、ドンかいじゅう】へ。
いつまでたっても、【ズドドド、ドンかいじゅう】と、私は、愛は、一方通行だにゃ!
だって……♡
そして、ここでお知らせだにゃ!
これから、おまけの話が続くんだにゃ♪
みてねぇ♡




