ららお姉ちゃんのルーツ 俺の名は、次郎 前編
やったにゃ!
今日は、【ズドドド、ドンかいじゅう】から、ぶぅー、されなかったにゃ!
でも、【紅p】が、またお話してくれた……。
【ズドドド、ドンかいじゅう】に襲いかかっていた次郎のお話の始まりだにゃ♪
「……、ズドドド、ドン!、ズドドド、ドン‼」
また今日も、ズドドド、ドンかいじゅうが、ガチャッの向こうから来るにゃ。
わたしは、くるちゃん。
わたしは、そそくさと、隠れる。
ズドドド、ドンかいじゅうにつかまらないように!
「ガチャッ! あれ? くるちゃんは?」
「やったにゃ!
ズドドド、ドンかいじゅうは、わたしに気付いてにゃい!
成功にゃ!」
でも、ズドドド、ドンかいじゅうはターゲットを、ららお姉ちゃんに変えたにゃ⁉
「じゃあ、らら様で、いいや!」
「良い訳ないでしょ‼ ピョン!」
ららお姉ちゃんは、ズドドド、ドンかいじゅうの右肩にのった。
そして、ズドドド、ドンかいじゅうの後ろから下りた。
「ああっ⁉ うら様?」
「ふんっ! で、いいやって、どういう意味? 感じ悪いわ‼」
ららお姉ちゃんは、そう言って隠れちゃった。
ららお姉ちゃんは、わたしとこのお部屋で住んでるの。
灰色に、黒色のラインが入ってる美人さんにゃんだよ!
そんな ららお姉ちゃんはすごい!
ズドドド、ドンかいじゅうが来ても、逃げる事ができるんだから。
それに、絶対 ズドドド、ドンかいじゅうより視線が上じゃないといけにゃいんだって!
どういう意味かにゃ?
「ガチャッ! ズドドド、ドン‼ ズドドド、ドン! ……」
そして、ズドドド、ドンかいじゅうは、ガチャッの向こうへ消えた。
わたしは、ららお姉ちゃんの傍にかけ寄った。
「ららお姉ちゃん。ズドドド、ドンかいじゅう、ガチャッの向こうに行ったにゃ!」
「そうねぇ……。毎日、うっとうしい!」
「そう言えば、紅pがお話してくれたんにゃけど。
ズドドド、ドンかいじゅうを、愛は、一方通行で、とりこにさせた猫がいたんにゃって!」
「聞いた事があるわ。確か……、うららちゃんって名前よ」
「うららちゃん? ららお姉ちゃんににてる!」
「私の名前は、その うららちゃんから取ったんだって」
「そうだったのかにゃ!」
「だから、ズドドド、ドンかいじゅうが私の事を、【うら様【って呼ぶ時があるでしょ?」
「そぉーにゃ!」
「本当、失礼な奴よね! 私は、らら様だって言うのに……」
そして、ららお姉ちゃんは、らっせぇらっ、らっせぇらっで、猫ポールをのぼった。
「うららちゃんかぁ……。紅pに聞いてみよっと♪」
そして、わたしは召使である紅pの傍に行った。
けど、紅pは、わたしに気付かにゃい……。
そういう時は、こうにゃ!
わたしは、紅pの右肩に飛びのった。
そして、絶対落ちないように、前足のつめをたてた!
後ろ足が、すぅすぅしてる気がするから……。
「うわ⁉ くるちゃん? びっくりしたじゃない! 爪が刺さって痛いし……」
「気付かにゃい紅pが悪いにゃ!」
「もう、次郎みたいな事をするんだから!
あっ、でも、次郎は、ズドドド、ドンかいじゅうにだけだったか……」
「にゃに? 次郎って、誰にゃ?」
紅pは、わたしを右肩にのせたまま、何かしてた。
相変わらず、わたしの言葉が分からないにゃ!
このままじゃ、次郎なる猫を教えてもらえにゃい⁉
だから、わたしは紅pの顔にあごをすりつけた。
紅pは、わたしの匂いでイチコロだって知ってたから♪
「なぁーに? くるちゃん。もしかして、次郎の事を聞きたいの?」
成功にゃ!
紅pは、次郎なる猫のお話を聞かせてくれそうにゃ!
そして、紅pは、座った。
わたしは、紅pの うぉーたーべっと(膝)に座った。
「じゃあ、何からお話しようか?」
それから紅pは、次郎って猫のお話をしてくれた。
わたしは、くるちゃん。
【ズドドド、ドンかいじゅう】へ。
いつも、わたしが、つかまると思ったら、大間違いにゃ!
愛は、一方通行じゃ、駄目にゃんだよ?
ららお姉ちゃんも、そう言ってたでしょ?
いい加減に、学習するにゃ!




