わたしのルーツ その名は、リロちゃん 前編
紅pは、お話中。
わたしのルーツ、リロちゃんって猫のお話だにゃ♪
「ほら! 紅pったら! 話を聞いてあげるから、ちゃんと、腕枕してにゃ!」
紅pのうぉーたーべっと(膝)で、わたしはお話を聞いてあげている。
わたしは、くるちゃん。
今、召使である紅pのうぉーたーべっとの上で、リロちゃんって猫の事をお話してもらってるの。
でも、紅pは難しい事を言うにゃ!
「リロちゃんって白い女の子が、ズドドド、ドンかいじゅうが猫好きになったルーツなんだ!」
「紅p……、ルーツって、にゃに?」
わたしが紅pに聞いても、紅pは答えず、話しを続けた。
ちょっと、ムカつくにゃ……。
紅pが言うには、リロちゃんって猫は、ママが、パパと出会う前、ママと出会ったみたい。
本当は、ママのお仕事場の人がひろったみたいなんだけど……。
一目ぼれなるもので、ママが連れて帰っちゃったんだって!
こっそり、列車に乗せて。
しかも、通勤仲間の人がお酒を飲ませたみたい……。
「未成年に飲酒させるにゃんて、酷いにゃ‼」
わたしは紅pの手を口で、はむ!ってした。
でも、紅pは、はむ!ってしても、喜んだだけだった……。
その後、紅pは変な声を出したけど、喜んでお話してくれた。
「でね、リロちゃんの鼻がピンク色になって、
天に向かってぷひゅーって、息を吐いたんだって!」
それから リロちゃんはそのまま、ねんねしちゃって、車掌さんにバレなかったみたい。
ママ、すごいにゃ!
でも、紅pがまた、変な事を言う。
「ねえ、紅p……。煙管って、にゃに?」
やっぱり、紅pは、わたしの言葉を理解していにゃい。
そのまま話を続けた。
でも、続きを聞いたらびっくりしたにゃ!
そんなリロちゃんは次の日、誘拐されちゃったんだって!
にゃにやら、近くの小学生が連れて行ったみたい。
ピンク色の首輪をしてたのににゃ!
「何してるにゃ‼」
わたしは、紅pの顔をにらんだ。
すると、紅pはこう話を続けた。
「ママの、ママが、近くの小学校に連絡して、
次の日、雨が降る中、綺麗なまま、ママの家に帰って来たんだとさ!
めでたし、めでたし!」
「昔話かにゃ⁉」
でも、そこからママと、リロちゃんの幸せな生活は始まったんだって!
ママは、リロちゃんと いっぱいお話した。
だから、リロちゃんとママは、お話できたんだって。
紅pとは大違いにゃ!
いっぱい お話してたから、ママとリロちゃんは、仲良し♡
そんなリロちゃんはとっても いい子だったみたい。
でも、たまにずるっ子してたみたいにゃの……。
いつもより一時間早くママがお家に帰ったある日。
リロちゃんはお外からチリリン、チリリンって首輪に付いてる鈴を鳴らしながら帰って来たんだって!
そして、ママが『リロちゃん?』て声を掛けたら、ぴゅーって、いなくなったんだけど……。。
ママがお部屋に帰ると、『お帰りにゃ!』て、リロちゃんは言ったんだって!
へえ、リロちゃんって、頭が いいんだにゃ!
「でも、お外って、何?」
そう思ったわたしは紅pを見た。
すると、
「くるちゃんは、お外にはいけないんだよ。だって……。
そして、紅pはわたしのあごを優しくなでた。
ずるい……。
紅pは、わたしのつぼを知ってる。
そんにゃ事したら、うとうとしてきたにゃ……。
「くるちゃん、眠くなったの? じゃあ、続きはまた今度ね」
紅pがそう言ったのが聞えたけど、わたしは、ねんねしちゃった。
紅p、忘れずに続きを聞かせてにゃ……。
わたしは、くるちゃん。
【紅p】へ。
もっと、わたしのお話を、聞いてほしいにゃ!
じゃにゃいと……、前歯で、はむはむしちゃうからにゃ!
にゃにゃ⁉
にゃんで、紅p、喜んでるにゃ?




