おまけの話 20 ららお姉ちゃんは、とっても素早いんだにゃ! 4
わたしは、くるちゃん♪
今回も大好きな ららお姉ちゃんがとっても素早いって事がわかるお話だよ!
人気者の ららお姉ちゃんがどういう風に思ってるかもわかるんだにゃ!
さあ、そんにゃ ららお姉ちゃんのお話のはじまり、はじまりぃ♡
私は、らら様。
今、カーテンに隠れて外の世界を見ているの。
何で隠れてるのかって?
ふん。
それはみんなから逃げていたいからに決まってるでしょ?
私みたいに人気があると色々と大変なのよ。
そうねぇ、みんな私を見る度にすぅーぐ(ららちゃん♪)とか、「らら様!」とか、
「う~らっ様♡」て言って、うるさいのよ!
特に、パパが「う~らっ様♪」てすぐ呼ぶけど……。
私は、うら様じゃなくって、らら様ね!!
何回言えば分かるのかしらねぇ?
まあ、それだけならまだましなんだけど……。
ママは私を、ぎゅーうぎゅう抱きしめるから苦しいの!
私が「うみゅうぅ……」とか「うぅ~ん……」とか言う声が可愛いみたい。
あれって苦しいから本当はやめてほしいんだけど……。
ふん。
でも、いいの。
私のママだから許してあげる。
でも、あいつだけは絶対に嫌!!
そう、ズドドド、ドンかいじゅう!
あいつにだけは、だっこされたくないの!!
触られたくもない!
目も合いたくない!
名前も呼ばれたくないわ!!
なのに、この前 ズドドド、ドンかいじゅうったら、私に手を振ってきたのよ?
びっくりして思わず ふせちゃったけど……。
やだやだ!
思い出したくないわ!!
えっ?
いつも私は、ズドドド、ドンかいじゅうから逃げてる、じゃないかって?
ふん!
私だってたまに油断する事もある。
ちょっと用をすまして猫タワーに登って眠りたかった事があったの。
その時、、ズドドド、ドンかいじゅうが後ろから私を捕まえたの!?
信じられないでしょ?
突然の事で私は体が固まってしまった。
そして、気分も悪くなった……。
今、思い出しただけでもぞわってして、毛がいっぱい抜けちゃいそう!?
そして、あの時はママと紅pが何とか助け出してくれて私は生きてるんだけど……。
ママの処に避難した時、ふらふら、よろよろしちゃったわ!
だから、あんな思いは二度としたくないの!!
それにね、この涼しいお部屋でぽかぽかお日様にあたっていたいじゃない?
こうやって俗世を忘れて、ゆったりとした時間を私は楽しみたいの。
だから、私を放っておいてね?
おやすみなさい……。
そうやって ららお姉ちゃんは、ねんねしたんだにゃ。
わたしは、くるちゃん。
今、猫タワーの二番目で ららおねえちゃんを見てたんだにゃ。
ここからだと、ららお姉ちゃんは丸見えなんだにゃ♪
内緒だよ?
でも、人気者も大変だにゃ。
今もママが ららお姉ちゃんを呼んでる。
もう何回目かにゃ?
ららお姉ちゃん、行かにゃくていいのかにゃ?
ママが、あんなに呼んでるのに……。
心配になったわたしは、ママを見た。
すると、わたしに気付いたママは、わたしにある物を見せてきたんだにゃ!?
私は、らら様。
【ズドドド、ドンかいじゅう】へ。
あのねぇ……、いつも いつも私を狙わないでよね!
いくら、私の事が好きでも、私は嫌いなの!!
どぉーして分かってくれないのかしら?
あぁーーもうっ! 言った傍から、私の話をする!!
やめてくれないかしらね?
あぁっ!? 毛がまた抜けちゃったわ!
でも、キッて睨むとまた手を振ってきそうだし……。
……聞いてないふりして、顔を背けちゃえ♪




