おまけの話 19 ららお姉ちゃんは、とっても素早いんだにゃ! 3
わたしは、くるちゃん♪
今回も ららお姉ちゃんの素早さがわかるお話だにゃ♡
それは それはとっても暑い日の事。
わたしと、ららお姉ちゃんがお留守番してた時のお話だにゃ!
私は、らら様
今、ママ達全員お出掛けしてて、このお部屋には私と くるちゃんだけ。
そして、私はバリアの中で寝てる。
えっ? ズドドド、ドンかいじゅうがいないのにどうして、ですって?
ふん。 簡単な事よ。
ここにはママが冷たく感じるシーツを敷いてくれてるから。
さすがはママね。
私の為に色々してくれてる。
それに比べてあの女ったら!
こんなに暑いのに、あの女ったらクーラーを消して行きやがったのよ?
そう、紅pよ!
私が干物キャットになってもいいって言うのね?
ふんっ! 本当に紅pは使えないんだから!!
あぁ……。そんな事で怒ったら、ますます暑くなってきたわ……。
やめやめ。
私は極力、無駄な事はしないんだったわ。
はぁ……でも、暑い……。
そうして、ららお姉ちゃんは大きなため息をついたんだにゃ。
わたしは、くるちゃん。
今、猫タワーの二番目で ねんね中なの。
紅p達お出掛けしてるしね。
紅pがいたら、うぉーたーべっと(膝)とか、2(腹)とかで、ねんねするんだけど……。
いにゃいからここで、ねんねしてる。
あと、ららお姉ちゃんと ねんねしたいんだけど、
ららお姉ちゃんは、ちょっと暑がりにゃから近づけにゃいんだ。
もし、機嫌をそこねちゃったら、あの時みたいにどこまでも追われちゃうからねぇ。
わたしだって、色々と考えてるんだよ?
でも……わたしも、ちょっと暑くなってきたんだにゃ……。
紅p達、早く帰って来にゃいかな?
わたしが、そう思った時だったにゃ。
「……。カチャカチャ……パタン。ガチャッ」
んにゃにゃ!?
紅pが帰って来たんだにゃ♡
ガチャッの向こうから紅pが現れた。
それに気付いた わたしは、急いで紅pの処に行ったんだにゃ!
「ドンッ! トタタタッ!」
「あら、くるちゃん。ただいま♡」
「お帰りにゃ♡」
そう言った わたしは鼻、高々ポーズを決めて、「ぐるにゃ!」て鳴いてみた。
すると、紅pから、好き好きされてしまった!?
こんなに暑いのに、ぎゅーうぎゅうされちゃった……。
紅p。苦しいし、暑いんにゃけど?
わたしがそれを目で訴えてみると、紅pは「ごめん ごめん」言ってあれを取りに行ったんだにゃ。
そう! 冷たい風が出る機械を動かす魔法の箱を!
そして、紅pはわたしをだっこしたまま、その箱を手に取った。
からぁ~のぉ……。
「ピッ」」
これ これぇ!
この「ピッ」て音がしたら、あの冷たい風が出てくるんだにゃ♪
にゃにゃ~来た 来たぁ♡
とっても涼しいんだにゃ……♡
紅pが風に当る処に連れてってくれてるから、いっぱい風が当って気持ちいにゃ!
でも、わたしがそうやって目を細めて風に当ってたら、
冷たい風が一番当る処に、もう ららお姉ちゃんがいたんだにゃ!?
「ららお姉ちゃん。いつからそこにいたんだにゃ?」
「紅pがリモコンを持った時ぐらいかしらね?」
「ららお姉ちゃん。やっぱり、素早いんだにゃ……」
「そう? 普通よ。
にしても紅pの遅い事ったら遅い事っ!
クーラーを入れたら、私に『ただいま』とか『可愛いねぇ♡』とかはいらないの!
そんな事を言ってる暇があれば、さっさと おやつを出しなさいよ!!
本当、気が利かないったらありゃしないんだから!!」
そうして ららお姉ちゃんは紅pをキッてにらんだんだにゃ。
でも、紅pは気付いてにゃいみたい。
どうしよう……。
このままじゃ、また、ららお姉ちゃんがトラップをしかけちゃうかもしれにゃい!?
わたしがそう思った時だった。
ちょうど、ママも帰って来て、わたし達は無事におやつをもらえたんだにゃ♪
そうしたら、ららお姉ちゃんの機嫌もなおったの♡
めでたし めでたしだ、にゃ!
私は、らら様。
【紅p】へ。
あのね、いちいちお外に行くからって、クーラーを切っていかなくってもいいと思うのよね。
それと、私がリモコンを押すからって言って、リモコンを立て掛なくってもいいと思うの。
いっつも、私はクーラーのボタンしか押さないでしょ?
だから、暑くなるなんて事はないのよ?
おわかり?
あとね、私がクーラーの風が一番あたる処にいるのは、うららちゃんの遺伝よ?
だって、うららちゃんったら、紅p達が帰って来たら、
クーラーが一番あたる処でワザとベタンって寝て、紅pを見てたんでしょ?
暑いから、クーラーをつけてって言う顔で、ねぇ?
えっ? 何でそれを知ってるのかって?
うふふ♪ 何でも、私は知ってるんだから♡
そんな私の素早い話はまだまだ続くわよ?
見てね♡




