おまけの話 15 ららお姉ちゃんは今日もズドドド、ドンかいじゅうから逃げるんだにゃ! 3
ズドドド、ドンかいじゅうが食事の最期に出す不思議な音……。
そして、いつの間にかいにゃくなってた ららお姉ちゃんが行った場所とは……。
色んにゃ事がわかるお話だにゃ!
「ごくごく ごく!」
はぁ……。
私は、らら様
せっかく仮眠してたのに、ズドドド、ドンかいじゅうのやつが
もう朝ごはんを食べ終わるみたいなの。
何で分かるかって?
ふん。
それは、ズドドド、ドンかいじゅうが最後にあのコップに入ってるコーヒーとかいうものを飲んだら
朝ごはんが終わるって事を知ってるから!
しかも一気飲みするのよね。
馬鹿じゃないの?
ごはんにしても飲み物にしてもゆっくりしなきゃ駄目。
そうしないから、ズドドド、ドンかいじゅうは私みたいにスタイルが良くならないのよ?
ふん!
そんなお馬鹿さんが次に何をするのかも私は知ってる。
そう、私をつかまえに来るって事!
でも、そうはいかないわ!
「ふわぁ……」
でも、眠たいわねぇ……。
どうしようかしら?
紅pの うぉーたーべっと(膝)には、くるちゃんがいるし……。
本当に使えない女なんだから!
さて、文句を言ったところでしょうがないから移動でもしようかしらね?
そう言って ららお姉ちゃんは猫タワーから音も立てずに下りて行ったんだにゃ。
わたしは、くるちゃん。
今、召使である紅pの うぉーたーべっとの上で ららお姉ちゃんを見てたの。
紅p達は朝ごはんを食べてるにゃ。
もうっ!
紅pったら、ごはん食べるの遅い!
早く食べて わたし達のごはんにしてくれにゃいかにゃ?
ちょっと くるちゃん、イライラしちゃう!!
だから、鼻で大きな溜息をついちゃったにゃ。
でも、そんにゃ事をしてたら ららお姉ちゃんを見うしにゃったんだにゃ!?
ららお姉ちゃん、どこに行っちゃったの?
わたしがきょろきょろ ららお姉ちゃんを探してたら、
ズドドド、ドンかいじゅうが急に大きな声を出したんだにゃ!?
もうっ! びっくりしちゃうじゃにゃい!!
ほら、紅pもびっくりしたって言ってるにゃ!
本当に ズドドド、ドンかいじゅうは悪いやつだにゃ!!
んにゃ?
紅pがすんごく笑ってる!?
どうしたんだにゃ?
わたしが紅p達が見ている方を見ると、ららお姉ちゃんがバリアの中に入ってたんだにゃ!?
あのね、バリアっていうのはね、わたしがズドドド、ドンかいじゅうから避難する場所の事だにゃ。
木でできてるかごの事にゃんだけど、
そこに入ったらズドドド、ドンかいじゅうはわたしに手を出しちゃだめにゃんだよ!
そう紅p達が言ってたんだにゃ。
だから、危なくなったら わたしはそこに避難するの♪
えへへ! お利口さんでしょ?
それを ららお姉ちゃんは見てたんだにゃ。
だから、そこがズドドド、ドンかいじゅうが手を出せにゃい場所だって知ってたみたい。
さぁすがっ、ららお姉ちゃん!
頭がいいんだにゃ!!
わたしがそう思ってたら紅p達が言い合いを始めたんだにゃ。
「らら様!! そこは、くるちゃんのバリアだけど、らら様は違うんだぞ!!」
「違わないよぉーだっ! ららちゃんは頭がいいからそこがバリアだって分かってるんだよ?
だから、手を出しちゃ駄目だからね!」
「うるさい紅p!! 誰が何と言おうと らら様を触るんだい!!」
「うるさくったっていいの! ほら、さっさとあきらめて上がりなよ!」
「もうっ!! おぼえてろよ!!
ガチャッ! ズドドド、ドン!! ズドドド、ドン! ……」
そうやって ズドドド、ドンかいじゅうはガチャッの向こうに行ったとさ♪
私は、らら様。
【ズドドド、ドンかいじゅう】へ。
スリムな私から色々とアドバイスしてあげる。
そうねぇ……まずはごはんはゆっくり噛んで数回に分けて食べなさい。
【ズドドド、ドンかいじゅう】みたいに噛まずに早く食べたらお腹に溜らないでしょ?
私みたいに食べたら……。
って!? わ、私のごはんがないわ!!
くぅおら くるちゃん!!
まーた私のごはん食べたでしょ?
もうっ! どうしてくれるのよーー!!




