十二話 勝てばいい、それが全てだ!
アグゼは今回の迷宮探索において、彼なりにある程度のプランを立てていた。
そのプランはまずラグロを伴い迷宮入り口で魔具作成のための使い魔を受け取り同行させ、そのまま転移陣で地下五階へと向かう。
そして自身が書き起こした地図を頼りにできるだけ行程のショートカットを行い、あらかじめボスがいると当たりを付けていた場所の近くでセーフゾーンを構築。
半日ほどゆっくりと休憩を取ってから、翌日の早朝に万全の状態でアタックを仕掛けるというモノだった。
そんな思惑でスタートさせた今回の迷宮探索、道のりは大体想定通りに進んでいた。
ラズマード・ラビリンスの第一階層は木々や点在する岩などに囲まれた森林地帯のようなところだった。
密集した障害物が壁のようになっていたり、似たような景色が場所を誤認させそれが自然と迷路のようになっていたが、地図作成を怠らなかったおかげで無駄道を食うこともなく体力の消耗も少ない。
ほどほど進み夕方になった頃、彼は事前に考えておいたセーフゾーンを構築予定の場所にたどり着くことが出来た。
迷宮の中は閉鎖空間のはずなのに、空が見え光が差し昼夜の概念もある不思議なところだ。
暗くなる前に移動を完了できたことは喜ばしいと言えたが、それと同時に考えなければならない問題も新しく出てきてしまった。
「三体か。間の悪い奴らだ」
セーフゾーン予定地には邪魔な存在がいたのだ。
数は三体、フォレスト・クーガーと呼ばれるラグロとほぼ同体格のネコ科の獣に似たモンスターである。
ここに来るまでにあった戦闘は二回ほど、どちらも大した脅威ではなくさほど疲れてもいない。
しかし目の前のこいつらは第一階層においては結構な難敵であった。
純粋に速く強い。
しかもこちらより数も多い。
普段なら撃破と同時に撤収を選ぶような、その回の探索を締めくくる相手になりがちな存在である。
しかし今回の場合、そんな事態になることは許されない。
狙うは完勝、明日に響かないようなパーフェクトゲームを達成しなければとアグゼは気合を入れる。
「いや、むしろ都合がいい」
道中倒してきた敵は全力を尽くすような相手ではなく、ボス戦を前にして緊張する体をほぐすウォーミングアップに利用させてもらった。
それは体の動かし方を再確認するようなもので、新しく修得した魔法の力はまだ試していなかったのだ。
さすがにボス戦で結果の分からない未知の力に頼ることは危険が伴うだろうことを考えると、それなりの戦力を有した敵との出会いは有難いとすら言えたのかもしれない。
アグゼは剣を抜くとモンスター達に堂々と歩み寄る。
あえて不意を突くようなことはせず程々に近寄ると、敵もこちらに気付き三体とも敵意をまとった顔を向けてきた。
好機だ、そう感じたアグゼは魔法を発動させる。
「我ヲ畏レヨ、《フィアー》」
アグゼの黄色い瞳がわずかに黒く濁った後、魔力が解き放たれる。
突如、フォレスト・クーガー達は恐怖に駆られたように身をすくませた。
二体は多少身震いしただけで戦意を取り戻したようだが、残る一体はそうもいかなかったのか大きく飛び退き、一時戦線離脱してしまっていた。
アグゼが使った魔法、《フィアー》は文字通り敵に恐怖心を与える術だ。
効果は多くの場合、相手の気概を削ぎパワーやスピードを何割か落とさせるという程度のものらしい。
術師と対象の力量差次第では尻尾を巻いて逃げ出したり、逆に全く影響を与えないということもあるそうだ。
アグゼは完全に魔法初心者であり、その効果は当人もあまり期待してはいなかった。
精々一割ぐらいパワーダウンさせられたなら御の字、といったつもりだったのだが、意外にも一体にはクリティカルヒットしたのか一時的にとは言え数の不利を覆す結果が得られたのだ。
(ビギナーズラック万歳!)
彼は心の中で喝采を上げると、瞬時に戦闘プランを組み上げ相棒に指示を出した。
「ラグロッ、一体引き離せっ」
アグゼの指示を受けた狼はその意を理解してすぐに駆け出した。
そして場に残っている一体にだけピンポイントに威嚇の声をぶつけながらそのまま走り抜ける。
するとそれを受けた一体は釣られるようにラグロを追いかけ始めた。
同時にアグゼは二体が釣られることが無いように、ラグロが相対しなかったもう一体に踏み込みながらの縦斬りを仕掛けた。
それなりに悪くない攻撃だと思ったが、クーガー側からしたらやや引け腰だったことが幸いしたのか、かすりもせず避けられてしまった。
初手の一撃は失敗に終わったが、何はともあれこれで二対三という苦しい場面からタイマン×2にまで状況を改善することが出来た。
ただし現状は魔法のおかげで一時的に成り立っているに過ぎない。
後退した一体が復帰するような時間を掛けるわけにはいかないと、アグゼはすぐさま次の一手として鋭い突きを繰り出す。
だがこれも飛び退かれきれいに避けられてしまう。
(消極性、そのせいか)
明日を見越して怪我はしたくない、できるだけ消耗も抑えたい、そんな考えが踏み込みを鈍らせることに気付く。
とは言え、そう考えざるを得ない状況であることは事実だ。
舌打ちしてわずかに思案する。
(なら逆の手だ)
積極性を出すのではなく、あえて受け身に回る。
そう決めた彼は敵から距離を取るように下がると、剣を構えることも止めてしまう。
「さぁ来いよ。来い、来い……来いっ!」
そして手でクイクイと招くような仕草を加えた挑発を行った。
セリフも含めてどれだけ通じるか微妙なところだが、幸運なことにそれは相手の怒りを誘発できたようで、先程まで引け腰だったクーガーは猛スピードでアグゼに突撃を仕掛けてくる。
モンスターの行動を確認した彼は少しだけ腰を落とし身構える。
もうあと二歩で接触といったところでアグゼは左への大きなサイドステップをして、同時にクーガーの脚に引っ掛けるように下段の斬り払いを敢行した。
四つ足の獣は体の構造上、真横への動きというものが得意ではない。
前進中ともなればなおさらだ。
案の定、クーガーはアグゼの動きに対応できず両前足を大きく切り裂かれてしまう。
勢いよく進む最中に体を支える部位の半分が傷付いたことで、頭部から地面に突っ込みもんどり打って倒れるクーガー。
アグゼはそれをみるとすかさず前進し、助走を付けながら間合いを確認して右足を振りかぶる。
狙いはなんとか上体を起こそうとしているクーガーの頭部!
ガヅッ
世界を狙える黄金の右が炸裂した。
腕の倍はあるという脚力に加え、ブーツの先は補強したプレートが入っている。
その威力は棍棒を振り回すが如くである。
頭蓋がへこむレベルの衝撃を頭にもらったクーガーの意識は、ここではないどこか遠くへ飛んで行った。
「ィヨシッ!」
ヨシとか言ってる場合じゃない。
退避していた一体が目の前で仲間が殺される様を見て、更なる恐怖に駆られ無我夢中で襲い掛かってきたのだ。
「ッッ!?」
アグゼは新たなクーガーに飛び掛かられ押し倒されてしまった。
何とか剣を盾のようにして間に挿むことが出来たので牙も爪も彼には届かない。
顔はフェイスガードを下ろした兜で守られているし、喉など装甲の薄い部分は剣がカバーしておりまだ危険な状態には至っていないと言えたが、しかしフェイスガードの視界確保のスリットから見えるのは必死にこちらを噛み殺そうと迫るバケモノの姿だ。
息を呑んだアグゼは剣を支える作業を両手から左手だけに変えて、腰にぶら下げた解体用のナイフに右手をやった。
そしてナイフを引き抜くと一突き、二突きとクーガーの胴体に突き刺す。
ナイフの刺突は深く刺さらず敵を完全には止めてくれなかったが、突くたびにビクリと反応しており確かにダメージは入っているようだった。
ならばと三度目の突きを喰らわせる。
その攻撃は先程までのものより劇的な反応を呼び寄せた。
ひたすらこちらに向かって来ていたクーガーの勢いが弱まったのだ。
(今っ!)
好機と見たアグゼは右手を剣に戻して力を込めた。
狙いは全力で剣を押しやり、そのまま横転するように動きクーガーとの位置関係を変えること。
「ぬああぁっ!!」
気合の雄叫びと共にパワーを発揮したアグゼは狙い通りにクーガーをひっくり返し、マウントポジションを取ることに成功する。
当然彼の行動はそこで止まらない。
右手で喉元を掴み反撃を抑えると、打撃に特化した左腕でクーガーの顔を思いっきり殴りつける。
ギャァウッ、ギャァウワッ!
怒りも痛みも感じさせる声だったが、そんなもので止まる道理は無い。
それに今は勢いと全身装備による重量によって押さえつけることが出来ているが、純粋な力比べではこちらと同体格の獣に勝てるとは到底思えない。
チャンスを逃すものかとアグゼはさらに拳を二度、三度と振り下ろす。
(どうだッ!?)
動きが鈍くなっている――が、まだ抵抗する力は残っているようだ。
パンチを止めてはいけないっ!
ガッ、ゴッ、グチッ
クーガーの頭蓋に致命的な損傷が入った音がした。
ダラリと力が抜けて、全身が弛緩したことが感じ取れる。
計六回のパンチでようやくモンスターは完全に沈黙したようだった。
「フゥウーッ、フゥーッ」
息を吐きながらふと目を横にやると、少し離れたところではラグロが相手をしていたクーガーの首に噛みつき息の根を止めているところだった。
「……勝った、か」
返り血を浴び土に汚れた姿のまま、彼はつぶやいた。
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たき火の横に作った小さな石積みの釜戸、その上の手鍋の中をスプーンでかき混ぜる。
「……最後のは反省すべきだな」
時刻は夜、セーフゾーンを確保したアグゼは現在夕食の用意をしていた。
冒険者のセーフゾーンの作り方は様々だが、今回アグゼがとった方法は割りと簡易なものだった。
具体的には巨岩などを背にして全面から襲われることが無いように配慮しつつ、一定の大きさや害意を持った存在が通れば反応する魔法の鳴子を周囲に配置するというやり方だ。
より安全性を確保するなら虫が嫌がるお香を焚くなどしてもいいが、しかしそれはアグゼには不要であった。
何故なら《フィアー》を使えば小動物や虫のいないスペースの確保は簡単にできるからだ。
生物は基本的に自然災害など立ち向かうことができない暴力に対しては逃げの一手を打つものだ。
モンスターは多少事情が異なるものも存在するが、実体のない漫然とした恐怖に対してはやはり近寄ろうとしないものが大半である。
義父の残した本で知った知識ではあるが、周囲に生物的なざわめきがほとんど感じられない現状を見るにおそらく間違ってはいないのだろう。
保険として鳴子を設置すれば、十分な安全は確保できていると考えられた。
(調子に乗った、明日が思いやられるぜ)
彼が考えているのは今日の三度目の戦闘であわやと言う状況に陥り掛けたことだ。
魔法がチャンスを作りその後も良い流れで戦えていたのに、気を抜いた一瞬の隙に不覚を取った。
取っ組み合いにもつれ込み残虐ファイトの結果怪我を負うことなく勝利を掴むことが出来たが、これがもっと強大な相手の場合であったならと思うと背筋が冷たくなってしまう。
(<リム―バーズ>の連中と違って、所詮俺のレベルは5ってことかね……)
冒険者レベルとは冒険者深度とも呼ばれる冒険者の強さの指標であり、迷宮を具体的に何階まで潜ったことがあるのかという証でもあった。
迷宮の中は濃密な魔力やモンスターの敵意で満たされており、迷宮探索を続ける限り冒険者はそれに晒され続けることになる。
そうすると冒険者の体はそれらに対抗するように働き、魂そのものが磨かれ強くなるのだ。
初めて到達した階は立っているだけで心身ともに気圧されてしまうものだが、それに抗い続け探索や戦闘を問題なくこなせるようにまで至れば、その階でのレベルは上がったと言えるだろう。
そしてレベルが一つ上がるごとに各能力は約5%程度向上するそうだ。
筋力や魔力だけでなく感覚や敏捷性も強化されるので、高レベルの冒険者の中には見た目よりもずっと危険な強さを持っている人物も存在していた。
なお魂の磨かれ具合を測る魔具が存在するので、それを使うことでその冒険者のレベルと何階にまで到達したのかという経歴は一目瞭然である。
詐称は簡単にはできないようになっているのであった。
一応地上でも相応の殺意や魔力をまき散らす敵と複数回相対することでレベルは上がるのだが、強くなるための手段としてはそれらは非効率であり、地上での依頼がメインの活動であろうともある程度の迷宮探索を行うことは、冒険者としてのたしなみであるとすら言われていた。
ちなみにアグゼの冒険者レベルは5、つまり地下五階で問題なく活動出来て一階層ボスに挑むにあたっては適正レベル、のはずである。
「いや、違う。生き残ったんだ、ならそれに勝るものは無い」
アグゼはハッキリと口にすることで、気落ちし過ぎないように自身へと発破をかける。
ミスがあったなら反省すれば良い。
ヒトはそうやって強くなっていく存在なのだから。
それに以前、<スタンプ進撃団>のライオネルにアグゼ自身が言ったセリフがある。。
生き残ったということは勝ち残ったということだ、挽回はできる、と。
レベルなんぞは関係ない、大丈夫、明日は上手くいく。
彼はそう結論付けるとこの問題は終了であると頭の中から追い出すのであった。
(っと、火が弱いか)
ナイフを手に取ったアグゼは指先を軽く切る。
そして出てきた血液を傍に用意していた枯れ木に垂らしてつけようとするが、出血量は切り口からするととても少なくその行いはうまくいかなかった。
血液の凝固が早いなどという類の話ではない、傷口そのものが無くなっていたのだ。
仕方なく指先に残った血を枝にこすり付けると、アグゼは少しだけ意識を集中した。
「《パイロ》」
つぶやきと共に枝先が、いや、枝先の血が燃え上がる。
小さな松明のようになった枯れ木を確認すると、彼はそれを火が弱まったたき火に差し込んだ。
たき火が勢いを取り戻す様を横目にしながら、傷口のない指先を眺める。
「便利なもんだ」
一連の行為には二つの魔法が関わっていた。
一つはダメージを負った体の自動修復を可能とする《リジェネレート》。
もう一つは発火を起こす《パイロ》である。
この世界の魔法はどれも何かしらの属性に分類されていた。
カースメーカーが扱う呪術はそのほとんどが闇属性に属している。
なんだか物凄くイメージが悪い名前だが、その本質は身体的・精神的なもの両方を含む『生命』に影響を与えることだと言う。
突き詰めれば様々な禁忌にぶつかるがゆえに闇と称されているが、その利便性は確かなものであった。
なお嫉妬の炎などと言われるように負の感情は火属性に一部つながりがあると考えられており、闇属性魔法を扱えるものは多少の火属性魔法の使用も可能としていた。
ただしこちらはあくまでサブ的なものであり、熟練者でなければその行使には血液を媒体とするなどやや制限があった。
《リジェネレート》は意識して止めない限りダメージを負うごとに自動で発動する便利なものだし、発動に制約がある《パイロ》も火種を用意しなくていいので冒険者生活の一助になることは間違いない。
地味と言えば地味だがこれら新しい力にアグゼは満足していた。
先程までの嫌な気分もどこかへと去り、鼻歌交じりに手鍋に向き直る。
手鍋の中は野菜で溢れていた。
元は小さく乾燥させたものだったが、今はクタクタになるまで煮込んでいてボリュームもたっぷり、噛み締めると旨そうだ。
そしてそこに魚の干物を投入する。
干物とは水分を飛ばした食品であり旨味をその中にギュッと凝縮している。
鍋物に使うには少しクセが強いとも言えたが、客に出すようなものでもないので気にすることはない。
「ラグロ、そろそろ飯にしよう」
アグゼは傍らで目を閉じ丸まっている相棒に声を掛けた。
セーフゾーンを作るまで専用の鎧を身に付けていたラグロだが、今はそれをアグゼに外してもらっている。
鎧の表面には牙や爪でつけられたと思わしき跡が付いておりしっかりとその役目を果たしてくれていたようだが、普段は精々首にスカーフを巻くぐらいしかしない彼としては、全身装備のままで一日を過ごすのはやはり少々の抵抗を感じていたようだ。
後ろ足で防具を引っ搔くような仕草を見せて「外してくれ」と伝えてくる姿に、アグゼはまぁ当然だよなという感想を持つのであった。
ラグロ用のボウルを取り出すとそこにスープをなみなみと注ぎ、具もいくつかスプーンですくって入れる。
その横には同じく用意されたボウルの上に、モンスターから切り取った肉塊がデンと置かれていた。
アグゼの前には手鍋の残りと、トワコから貰った弁当箱である。
ラグロは生肉も調理された肉も食べられるのでいつもはアグゼが食べるものを分けているのだが、今回は少々事情が違っていた。
探索に出たのは昼食を摂った後だったのでまだ弁当箱の中身を拝見してもいないが、今回の弁当は探索の邪魔にならないようにという配慮があったのかさして大きなものではなく、ラグロと分けて食べるには少々心許無いと思われたのだ。
アグゼは生肉を食べられる腹を持っていないので必然的にこうした配分になったわけである。
肉塊にカブリつくラグロの隣でアグゼは弁当箱を開けた。
中身は前回のように行楽に合いそうな代物だったが、量が少ない分冷めても美味しくなるよう肉や魚は水分を減らした照り焼きになっていたりとなかなか手間が掛けられていると感じられる内容だった。
まずは熱いスープを少しだけ飲んで口を濡らし、そのまま照り焼き肉をガブリ。
しっかり噛み味わってから呑み込んだら、今度は柔らかくなった鍋の干物と野菜をひとまとめにして口へ運ぶ。
ハフハフ、モグモグ、ンッ、ゴックン
「んん、いけるな」
ダンジョン内でとる食事としてはなかなかに豪勢だった。
迷宮内での食事にこだわるパーティーならばもっとすごいものが出るのかもしれないが、料理がさほど得意ではないアグゼにとってはこれでも十分過ぎるほどだ。
ふとアグゼは上を見上げる。
探索前、彼が依頼遂行のために受け取った使い魔は黒くつやのある羽が印象的なカラスだった。
主である魔術師曰く「探索中は良い構図を捉えられる立ち位置を考えるために離れたところにいるから、存在は考えないでほしい」とのことだった。
しかし今は完全に休息中であるし、使い魔でもエネルギー補給に食事は必要だろうと彼は思案した。
傍に来てくれたら飯を少し分けてやるのになぁなどとつぶやくアグゼ。
するとジャストタイミングと言うべきか、件のカラスがバサバサと音を立てて近くに降りてくるではないか。
(お、ホントに来た)
雑食のカラスなら何でも食べそうだからと小皿に適当に食事を盛ろうとすると、カラスがこちらを見たまま口を開いた。
『どうじゃ、アグゼよ。探索は上手くいっちょるかの?』
カラスの口から出てきたのは、口調の割りには何とも可愛らしい少女のような声であった。
戦闘回であり説明回。
いつにも増して地の文多め。
こういうのはあまり好まれないのかもしれないが、書いとかないとこっちが気になってしまうのだから仕方がない。
モチベーション維持のためにも変わらず評価・感想は募集中、ヨロシク。




