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ドラゴンの火山

更新再開します!

リハビリなので短めです!

後ろからの光がでこぼこの岩石に乱反射している。


「コウセイもう少し頑張るナノだ」


「ぜぇ、ぜぇ、もう無理だぁ」


俺はもう体力の限界だった。とある事情で火山を登ることになったのだが、何せ日本のように道が整理されているわけでもない。正真正銘の登山なのだ。


「まったく根性がないナノだ」


こう言ってのけるのはチビドラゴンのセツだ。この世界ではドラゴン族らしいが自分は妖精に近いんじゃないかって思ってる。


「飛んでるやつに言われたくないよ」


そう、セツは飛んでいるのだ。


「仕方ない少し休憩するテラ」


休憩の提案をしたのはユウだ。こちらはデカドラゴン族で自らを鍛錬するために日々巨大な岩を投げているらしい。


「ふうー、疲れたぁぁ」


俺は壁に寄りかかる。滴る汗が地面の色を変えていった。


「なにが仕方ないナノだ、ホントは自分が休みたいだけナノだ」


「そ、そんなことないテラ!」


ちなみにデカドラゴン族は自分のイメージしていたドラゴンにそっくりだ。


「ほんとナノだ?日頃鍛えてる割に、意外と大したことないナノだ」


残念なことはといえば筋トレのし過ぎで飛べないことと、脳筋なことだけだ。


「そんなことないテラァァ!」


こんな台詞を捨てていったユウは先に駆けていった。


「実際あとどれくらいなんだ」


「あと半分ナノだ」


半分もあるのか…


「でもウチらは飛んでけるから、ここ超えてすぐナノだ」


そう言ってセツは俺の後ろの壁に指さした。


ここを登ればすぐなのか…


「よし!セツちょっと下がっていてくれ!」


「何をするのだ?」


「見てからのお楽しみだ!」


俺は壁に手を当てて完成形をイメージする


『クラフト!』


壁からにょきにょきっと板状の岩が出てくる。そう俺はこの壁に階段を作ったのだ。デカドラゴンも登れるように幅も大きくした。しかも安心安全の手すり付きである。


「コウセイなかなかやるのだ!やつらから通行料を100ミクロくらいとれるのだ!」


商魂たくましいセツを尻目に、頂上まで上り終わるとそこにはたくさんのデカドラゴン族がこちらを見ていた。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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