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序章
ぽんこつがぽんこつなりに書いていきます
「眠い……」
俺、白神優は通学中な訳だが昨日徹夜でゲームしてたせいでかなりの眠気を伴っている。
「途中でセーブして落ちれば良かった…あのゲーム既に飽きたのにフレンドとやると楽しくなっちゃうからなぁ…」
「僕の記憶の限りでは似たようなセリフを先週も先々週もしてた気がするが。いや、気のせいであればいいのだが。ねぇ?美希」
「先々週どころか1ヶ月前から水曜日の朝はすーーーっと眠そうな顔してるよね…反省する気0って感じ」
嫌味混じりに言葉を飛ばしてくるこの2人は木下和也と江ノ島美希。中学から大学までなぜが一緒の路線を進んでしまった腐れ縁なだけで趣味嗜好も違えば学部も違う。なんでキャンパス一緒なんだ。
「ところでさ!ちょっと早いけど、相談があって……2人とも夏どうする?もし空いてたら私と一緒のバイトやらない?」
「僕はいいけど何のバイト?」
和也が聞くより先にカバンの中から取り出したのは赤い表紙の薄目の冊子だった
「これ!バーチャルワールドダイビング体験プログラム!!!!!!」