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第四章+Y

今日は朝からロケだ。


ロケ内容は実に簡単なもので

とても、残酷なものだった。


「はい、というわけで今からお二人には

手を繋いで、1日デートをしてもらいます!」


…とても残酷なものだった。


相方もひどい顔をしている。


「なんでこいつとなんですか?もっとかわいいやつが良かった。」


うるせえな。

悪かったよ、可愛くないただのダメ男で


「はいはい。じゃあデートスタート!」


その音が鳴ると同時に相方が手を繋いでくる

こいつと手を繋いだのは何年ぶりだろうか…


いや、若しかしたら初めてかもしれない。


最初は二人とも好きなクロワッサンたい焼き屋さんに向かった。


サクサクな衣の中に甘いカスタードが入ったそれは、もはや至福のおやつと言っても過言ではない


「お前の味も食べてみたいから一口くれ」


そう言って自分のたい焼きを口元まで運んできた。


「何?」

「何って、あーんだよ。あーん」


脳内がフリーズした。


まさかあいつからあーんという単語が出てくるとは思わなかった。


仕方なく自分のたい焼きを差し出し、

あいつのたい焼きをいただく。


あいつのたい焼きはチョコクリームらしく

甘いチョコの奥に少し苦さもあるここのチョコレートは、とても深みがすごかった。


「うまっ」


つい漏れてしまった心の声にあいつは過剰に反応する、


「やろ??ここのチョコクリームめっちゃうまいねん!」


やめてくれ。

口の周りに無邪気にクリームをつけながらはしゃぐな。


これ以上好きになったら、俺じゃなくなる…


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