第一章+y
僕はメガネである。
そして、僕はニキビである。
それにより、ずっといじめられてきた。
そんな地味メガネニキビな僕が最近見る夢がある。
「僕が芸人になっている夢」
この夢はあまりにもリアルすぎる。
罰ゲームの風船爆発は気が気じゃなかったし、
最初見た時は、舞台に立つだけで足が震えた。
ここで僕はある仮説を立てた。
仮に僕が物体yだとする。
(yなのは、僕の名前のイニシャルだ。)
彼は、何者なのか。
夢の中では話してたはずなのに、僕は彼の名前も容姿も知らない。
とりあえずここでは彼のことをYと呼ぶことにしよう。
Yの相方は、バカで遅刻魔でよく解散しないよなと思うくらいクズ人間だ。
ただ、お笑いのセンスは人よりも優れている
まあ、いわゆるお笑いの天才はクズが多いと
2ちゃんで叩かれる意味に彼は含まれると思う。
そしてYは…
ネタを書き、彼のために謝り、その上MCまでこなす素晴らしい人間だ。
自分だからそう言っているのではない。
本当にそういう人なのだ。
そして、彼は友達が多い。
常に友達が周りにいる。
いつも授業が終わったら、一番早く校門を出て、ダッシュで家に帰り新作ゲームをする僕とはまるで違う。
ただ、唯一同じところがある。
彼も僕も彼女がいない。
彼に関してはどういう容姿をしているのかもわからないが、ここまで性格が良くてもてないのであれば相当なブサイクだと踏んだ。
もしくはほかに理由があるのか。
…もっと彼を追う必要が出てきたようだ。