プロローグでいきなりだけどクソが。
君はどこの誰だ。
何が好きで何が嫌いで。
何のために生きる。
「いきなりで悪いんだけど、なにこれ?何か直前の記憶ねーし、気がついたらこの真っ白なところに居るし
いきなりそんなこと言われたって分け解らんわ」
すいません。
「いや、別に良いんだけど。てゆーかさっきの流れとムードぶち壊しやな。」
いや、壊したのは君だろ?
「いや、まあそうだけど。
で、ここどこ?確か俺ムショに敵のムショにカチ込みに行こうとしたんだけど。」
うわ。君ジャパニーズマフィアだったのか。
「マフィアじゃなくてヤクザだろ?」
そうそう。
で。その直前のことなんだけど。
いいニュースと悪いニュースどっちから聞きたい?
「そりゃいいニュースだろ。辛い事からは目そむけたいやん」
わかった悪いニュースからだね。
「嫌がらせかよ。性格悪いな。」
お褒めに頂き光栄です閣下。
冗談は置いといて。
君、引かれて死んだよ。
「そうか。死んだか。引かれてかー。マヌケだなー。
あっはっはー
あははは。
ははは。
はは。
ふざけんなゴルラア!」
こ、こわっ
君はムショにカチ込もうとしてオヤジさんのシマ出てって、信号渡ろうとした時飲酒運転の車に引かれてお陀仏したわけさ。
「まじかよ。で、いいニュースは?
天国いけるってか。」
そうじゃなくて、引いた犯人が僕だってこと。
「フザケンなゴルアア!タマ取ったるわ!でて来いクソヤロウ!」
ふー、実態がこの世界に無くてよかった。
いや、酔っぱらった時にね?
100キロ出して人引いたらどうなるんだろうって思ったんだよ。
「どっちにしろ悪いニュースじゃねーか!」
いや、これからだよ。
その引いた善良すぎる一般市民の僕は、超絶後悔してね。
君を異世界に転生させてあげる事にしたんだ。
僕は地球では一般市民、君が今から行く世界・サルシでは転生神だからね。
「何が善良だ。
後悔の欠片もしてねーのに。
にしてもそうかー。異世界かー。
えええええええええええええ!
まじかまじか!」
よかった。チャラにしてくれそうだ。
じゃあ転生する前に、2つ聞く。
何かあっちに持ってくかい?
「転生じゃないの?転移なの?」
いや、後から黒猫の配送的なので送っとく。
「ヤ◯トかよ。
じゃあ、俺の愛刀で。」
オッケー。
で、もう一個。
君はノンケでもホモでも食える男?
「アーッ!
アホか!女子だけだわ!」
はいはい。わかったよ。
転生だから生まれるところからだけどいい?
「いいよ。
そっちに二人目の親父できるのか。」
そうなるね。
産声はこうあげなよ。
やったねおっさん!家族が増えるよ!
「おいばか止めろ」
あはは。
お、準備が出来たみたいだね。
じゃあ快適な異世界にいってらっしゃーい!
「ネズミの国の乗り物かよ。」
そう言った時、真っ黒に視界が染まった。
***
ここは腹の中か?
あ、ズルッと出た。
親父はあれか?
たえちゃん言うか?
いや、それはいいや。
う。赤ん坊だからトイレが近
あ。
タマとウインナーがない。
転生って俺。
異世界で女子になったのかよ!
ふつーこういうのって男だろ!
あいつのタマはやはりいつか取る!(二つの意味で)