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プロローグ 「一縷の光」

「On your mark」

どっくん、どっくん…

心臓の鼓動が、身体を伝わって脳にまで伝わってくる。

威信をかけた、3年間の最後の大会。

蒼き春の戦いが、今、始まる。

中学校から始めた陸上競技、計6年の、最後の戦いが。

「諸君、必ず部活には所属するように。体も鍛えて、しっかりと文武両道の生活を実行すること。いいな。」

瞬間的に、僕、青桐晴矢は緊張した。心も、体も、両方が。

部活動に所属するつもりは元からなかったのに、強制的に指定されてしまったのだから、当然ならば当然だろう。

もちろん、文化部という選択もある。

しかし、体育会系の親がそんなことを許すことはないだろう。

もっとも、反抗して入ってしまう、という手もあったのだが、それは僕には出来ない。親は、自分の中では絶対だ。

そして、選んだのは、陸上部だった。

「パァン。」

紙雷管が自らを犠牲にして、大きな音を打ち鳴らす。

その音を聞いて、僕らは一斉に、真っ赤な400mトラックへと駆け出していった。

始まった。18人の、先鋭たちの戦いが。


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