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脳内妄想変態少女

作者: 蒼井大輔


私のお気に入りは、胸が大きくてむっちりした体系のお姉様が、まだ何も知らない純粋無垢な少年に手を出す、と言うシチュエーションが大好きだ。

怖がりながらも興味は隠しきれず、お姉様にされるがまま。

最終は上に居たお姉様も組み敷いて本能のままにお姉様を喜ばせる、と言う流れだとさらにテンションが上がる。

私の胸がもう一回り…いや、二回り、三回り大きければ、そこら辺の少年を誘惑して同じシチュエーションを楽しめたかもしれない。


…顔面偏差値については、ここでは触れないでいてほしい。


この間幼馴染に強制的に借りに行かせたDVDは本当に良かった。私の好みにドンぴしゃ過ぎて、周りから見たら半狂乱の状態で幼馴染の家に突撃し賞賛の言葉をドン引きされるほど伝えた。

はぁ、バイト代ためてやっぱりあのDVD買おう。

窓の外を見れば、青い空が広がり、目の前の机には古文の教科書が広げられている。

授業終了あと30分。

私はこの神聖なる女子高で、毎日こんな事ばかり考えて授業が終わるのをひたすらに耐えている。

もしこの教室に頭の中が見える人が居ようものなら確実に警察行きだ。


「神崎、はじめから読んでみろ」

「はい。…つれづれなるままに、ひぐらし…」


立ち上がり、古文の定番である徒然草を読み上げていく。

純白の、穢れを知らなさを象徴するようなセーラーワンピースの制服が窓から入ってくる風で軽く揺れ、髪は視界を邪魔しないよう耳にかける。

ある種の男子はその禁欲さに昂るものがあるんだろうけど、残念でした。その内の一人は純粋の真逆、不純な思考で満ち溢れてる。

でも安心してほしい。幼馴染以外にそんな思考はおくびにも出してないから。


「よし、そこまででいい。次、坂上」


着席し、再度授業をうけているフリをしながらまったく違う事を考える。

痴女と言われても仕方ない思考に危機感を感じて女子高に入学したのはいいものの、逆効果だったような気がする。

猥談が出来る環境でなく、むしろひた隠しにしないといけない状況に私は常に餓鬼状態だ。

「ごきげんよう」なんて挨拶をしている自分にいつまでたっても慣れない。

本性を知っている幼馴染に何回気持ち悪いと言われたことか。

制服マニアでロリコン趣味のお前だけには言われたくない、と制裁を加えたのはほんの一週間前だ。

確かにそのお詫びとして仮に行かせたDVDが予想を超えたヒットだったので許さざるおえなくなったんだけど。


授業はあと残り15分。


可憐な少女の群れの中に、思春期真っ只中の男子思考が一名紛れていることを申し訳なく思いながら、反省することなく再度妄想の続きを再開した。




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