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エピローグ

自分のブログ「フィーネ×ノベル×etc...」の以下のページより転載↓

http://blogs.yahoo.co.jp/fine_novels/64779109.html

 翌日。

 知美はあの後問題なく体力が回復したため、ちゃんと学校に来ている。

 まぁ二日目にして欠席なんて恥ずかしすぎるだろ。

 ちなみに、今日はちゃんとみいなも来ている。ただ、机の上に突っ伏している。きっとあの後事後処理とか大変だったんだろうな~、と他人事のように思う。

 正直、あんなことが自分に起きたことだとはとても思えない。

 あれ? 俺似たようなセリフをここ一週間で何度言った? まあいいや。

 午前の授業が終わり、お昼。

 今日は俺、知美、真弓、真、隆治の五人で食事をすることができた。みいなはまだ寝ている。

 校内は、とても昨日あんなことがあったとは思えないくらいにぎやかだ。

 一体誰が、そこの窓からつい十五時間くらい前に、クラスメイトが人々を守るために武器を持って飛び降りたと想像するだろうか。一体誰が、あの『ゴーストバスター・リメリィ』に変身したクラスメイトが自分の力をすべて出し切って、そこで戦闘を繰り広げたと想像するだろうか。

 まぁ、誰もそんなこと想像しないわな。俺だって、現場にいなかったらそんなこと思わない。

 やっぱり、平和が一番だ。

「雅人~、なにぼーっとしてんの~?」

「っと悪い。考え事してた」

「ふ~ん? まぁいいや。それでさ、昨日あんなの観ちゃったから、押し入れからビデオカセットとレコーダー取り出して、アニメ観ちゃった」

「俺も俺も! いやー今でも面白いと感じるから、すごいよな」

「なぜあんなに素晴らしいものが失敗に終わったのか謎だな……」

 ああ、みんなアニメの『ゴーストバスター・リメリィ』を観たのか。ま、確かにあんなの観たらそうしたくなるわ。まぁ俺はそれどころじゃなかったが。

 実はあの後には続きがあってだ。

 あまりに興奮しすぎたのか、優紀が多量の鼻血を出した。

 さらに、帰ってから熱を出した。

 知美が「手伝いましょうか……?」と言ってくれたが、「知美は今日頑張ったから休んでて」といって俺一人で夜遅くまで看病していた。

 何とか今朝までには治ったものの、なんだかすごく疲れた。


 昼食が済み、午後の授業も終わり、放課後。

 俺たちはいつも通り部室へと向かった。

 今日は珍しく、姉さんたちの方が先にいた。

 ただし、

「さ、会長。次はこの書類です」

「ひ~、ちょっと休ませてぇ~」

 どうやら、先週一週間部活動に精を出しすぎたのか、生徒会の方の仕事が溜まってしまったようだ。

「あ、みなさんこんにちは。見ての通り会長はお仕事中で、私はその監視をしていますので、あまり騒がないようにいつも通り活動しててください」

「「「「「「は、はい……」」」」」」

「ちょっとぉ、誰か凛ちゃん止めて~」

「姉さん、自業自得だよ」

「うわ~、従弟にまで見放されたぁ~」

「会長っ、泣いている暇があったらこの書類を……」

 ほんと、このコンビ面白いな。そういえば、何があったのか結局訊いてないや。明日にでも訊いてみよう。

 それから十数分後。

「ちょっとトイレに」

 そう言って真が立ち上がり、ドアを開けた。

 すると、ドアの真正面に氏家みいながいた。

「うおっ!?」

「ひゃっ」

 驚く二人。というか、なんでみいながここに? それに、何か紙を持ってる……?

「みいな、何か用か?」

「えと、あの、えーっと……」

「ん?」

 俺は、みいなの持っていた紙を覗き込む。

「ちょ、黒磯! 見んなよ!」

「すまん、もう見えた」

「ぐぬぬ……」

「というわけで姉さん、みいなが用事だって」

「私?」

 思い当たる節がない、といった顔で姉さんがこっちに来る。

「氏家さん、何かご用?」

「あの……」

「ほらみいな。この紙渡して、一言言うだけだ。頑張れ」

「う、うん……」

 すると、みいなは大きく息を吸って……

「わ、私をこの部活に入部させてくだしゃい!」

 …………咬んだ

「はぅ……」

 そのことに気付いたのか、顔を真っ赤にして今にも倒れそうだ。

「あは、あははははっ」

 突然姉さんが笑い出す。

「いいね、氏家さん。気に入ったわ」

「あ、ありがとうございますっ」

 頭を深々と下げるみいな。なんだか、戦闘時とのギャップがかわいい。

「氏家さん、よろしくねっ」

「俺、雀宮真っていうんだ! って、同じクラスだから知ってるか!」

「……よろしく」

「みいなお姉ちゃん、よろしくね」

「お、お姉ちゃん……っ」

 また顔を真っ赤にしている。どうやら、大人ばかりの環境で育ったからか、それとも兄や姉がいて弟や妹がいないからか、お姉ちゃんと呼ばれることに慣れていないようだ。

「よろしくね、みいなさん。私、白岡知美」

 手を出して握手しようとする知美。そういえば、別人らしいが似た女の子が青い髪の少女を探していたが……。

「氏家みいなよ。よろしく」

 普通に握手を返した。俺の心配は杞憂だったようだ。

「ところで、ドアにも書いてなかったけど、この部活何て名前なの?」

「それを知らずに来たんだ」

「く、黒磯たちがいる部活はどこか聞いたらここだって言われただけだったから」

「そうか……。あまり名乗ってないが『妖鬼研究部』だよ」

「いや違うわ!」

 いきなり姉さんが叫ぶ。

「今日付けでこの部活の名前を変更します。その名も……」


 『ゴーストバスターズ』!

これにて、「ゴースト・バスターズ」完結です ここまで読んでくださってありがとうございました

新人賞に出した時の評価的には、前作(幽霊になったメイド)よりは低かったものですが、いかがでしたでしょうか?

楽しんでいただけたなら幸いです


今後はしばらく、土曜日に更新している「終ノ少女」一本でいきたいと思います

よければこちらもよろしくお願いします


もちろん、感想・意見等もいつでもお待ちしております

今後の為に「ここよかった」とか「こうした方がいいんじゃないか」とかあれば是非教えてください


それでは、また他の作品で

2014/07/22

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