表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/28

野外活動

「鎮! ちょっと出かけるから荷物持ち!」

「へ?」

「ほら、早く! 聞くことだってあるんだからっ」

「ちょっ! 隼子ちゃん!?」



「鎮さんの彼女?」

「一番それっぽい人かな?」

「お互いに違うって主張するけどね」


 なんか誤解されてる。

「あんたのせいよね」

「まってさすがに理不尽」


 のんびり海の家『ARIKA』で手伝っている鎮。

 

 なぜか黒ずくめに仮面なコスプレ仕様だったが気にしない。

 引っ張って連れ出した時、千秋君が「行ってらっしゃい」とばかりに手をふってたから大丈夫。


「どこいくの?」

 仮面を外し、マントでくるむ。

 私が回してきた車の後部座席に放り込んで助手席に滑り込む。

 何度か連れ出してるので動きはすでに慣れている。



 準備オッケー。




「北の森よ」







 踏み壊した石畳っぽいものをじっと見下ろす。


 少し道を滑った場所。


 そこで何かを踏み割った。


 鎮と口論しながら歩いてたセイかも知れない。

 いや。そうだ。

 はぐれたのは鎮のセイに間違いない!!

 っくしょう!


 だから目の前の人魂は幻覚に決まってるんだ!!




『人の仔であるか』



 喋ったぁああああああああああああ




『わずらわしくも騒がしき生娘よな』


 き、きむすめって。


『穢れ無き身でなくば屠ってやったものを』




 無経験万歳?



 森の木々。腐った枯れ葉とコケでぬかるむ地面。踏み割られた石。


 本当に何の変哲もない周囲との差のない森のただ中。

『吾は繁茂神はんものかみ分神わけがみ羽夜はや

 ぇ?

 ふぇえ?



『慄くが……』



 すっごーーーい


「やったぁああああああああああああああああ!!!!!!!」



『ぬぁ?』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ