12/28
北森徘徊
8/27夜
森の土を踏む。
パチリと弾ける気配。
生命の息吹が愛おしい。
夜であれば森を渡ることはたやすい。
吾の時間であるから。
フラフラと歩みを進める。
森を渡るこの姿は人の目には写らない。
力強き者たちの気配に触れぬように歩みを進めてゆく。
そんな中ザワザワと振れる気配。
ぬらりと陰を這いずるような気配。
気がついたとて吾には廃することなどできぬ。
吾は森を渡り見ることのみ。
こびりついたような澱の残滓を上書きするような堕ちた気配。
何もできぬが気に障る。
ほんの少し跳ぶ。
ココは繁茂神様の腕が内。
吾はいまだ繁茂神様に連なりし者であるのだから。
遠巻きにざわめく声。
指し示されるままに見た先には……
闇の腕に囚われた巫女が見えた。
見てるだけですねー
雪姫ちゃん
冴さん?お借りしました。