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送る手紙  作者: 山藍摺
8/16

あなたへ送る手紙ー送られなかった書き損じ



あなたの手紙に驚きました。あなたが、血痕すると。相手は誰?どこの誰?お金持ち?顔は?


ああ、落ち着かない。失敗、書き損じにしましょう。ああ、ひどい字ですよ。いつも以上にひどい。結婚を血痕なんて書いてますしね。お師匠、気持ちを整理するには文章にしたらいいとかいってましたね。

よし、いろいろぶちまけて火にくべてしまいましょう。思い立ったが吉祥ですよ。

ああ、結婚しないと思ってたのに、どこの誰ですか、横からしゃしゃり出てきたの。お師匠に頼んで少し里帰りしましょうかね。そしてねずみの顔を拝んでやりましょうか。

あなたから、こんな手紙をもらったから、自分の気持ちに気付くなんてぼくはばかですかね。おばかですね……あ、吉祥でなくて吉日だ。お師匠に見つからなくてよかった。またばかばかいわれるところだった。

ああ、本当に嫌ですね。自分が嫌だ。あなたが、他の人のものになるなんて。こんなに暗い気持ちになるなんて、むしずがはしりますよ。

決めた、決めました。

お師匠にいって、戻りましょう。外が犯人捕まらなくてげんかいたいせいですがなんですか。ぼくが字を間違ったりむずかしい字をかけないのがなんですか。殺人鬼がなんですかですよ。

決めました。会いに行きます、足をじゃなかった。首を洗ってまってなさい。よし、決まった。ぼく決めましたから。

気付いた時は遅かったときって多いんです。

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