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送る手紙  作者: 山藍摺
7/16

お師匠からあなたへの手紙




親愛なる、弟子の友人へ




バカ弟子は相変わらずバカだよ。君にこんなに想われているというのにね。なんで素直になれないんだろうね、あのバカ弟子は。


ところで。

君は、もう悟ってしまっているのかい?悟ってしまっていいのかい?足掻くことを、諦めたのかい?

人生の先輩として、忠告するよ。

足掻けるだけ、足掻くんだ。運命に、思い通りになってやるかって足掻くんだ。

同じ結末を迎えても、それまでの過程が違うと、意外と結末を迎えるときの心境が全く違うものになるもんだからね。

一度、騙されたと思って挑戦してみるのをお薦めするよ。


君の行き先が、安らかであることを。


こちらも、足掻くだけ足掻くよ。結末を勝手に決められてるなんて、腹が立つからね。

バカな弟子と、バカな弟子を大切に想ってくれる君のために、できうる限りの力をもって足掻くよ。

これは、こちらが勝手にすることだから、気にしないでくれ。

決まった道上を歩くなんて、くそくらえだからね。




追伸

あのバカ弟子は、いったいどのような内容の手紙を君に送っているんだい?





――――――――――――――――




以下、手紙の封を閉じるお師匠の発言


「さぁ、動こうかね、久々に」



――――――――――――――――



 かくして、物語は動き出す。


足掻くことも時には大切。

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