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送る手紙  作者: 山藍摺
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あんたへ送る手紙ー2

こっちは元気だ、体調は崩していない。

あんたこそ、なに怒ってんだ。墨が所々跳ねてるぞ。動揺しているのまるわかりだ。なんのためにお師匠さまに師事してんだよ。こっちは心配で仕方ないんだから、その昔からの悪い癖やめろ。人様の話を疑ってかかるんじゃない。こっちへ送る手紙ならまだいいが、他人さまに会うときには発揮するな。これはあんたが心配で書いてんだ、ひねくってとるな。あと口が悪いとかいうのは余計だ。育ての親があんなに口が悪かったんだから仕方ないだろが。子は親の背中を見て育つんだからな。あと、足は綺麗にしてまつもんじゃない。それをいうならくびを洗ってまってろ、だ。誤字だぞ。新しい言葉つくってどうするんだよ。

そっちに殺人鬼がいるんなら、そっちこそ気を付けろよ。こっちと違って、事件起きてる最中なんだろ、犯人捕まってねぇんだろ。あんたは悪人ホイホイだからな、変なやつよってくるんだから、ぜってえに、お師匠さまのそばを離れるな。約束だからな。いいな?破ったら、絶縁すっぞ。ぜってえ、破るな。

こっちも心配してくれて、例をいう。でも、くびはつっこんでいないからな。あれは巻き込まれてんだ。事件がこっちを呼んでんだよ、事件がこっちを呼び寄せてんだよ。決して好きで突っ込んでるわけじゃねぇから。てか好きで突っ込んでると思ってんの?誰だよそんな頭危ない人は。どこの誰だよ、そんなふうに思わないでくれ、相変わらず何気にひでぇなあんた。




追伸

お師匠さまと同衾しても妬かねぇよ。なに期待してんだよ。こっちはあんたの好い人じゃないんだから。

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