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送る手紙  作者: 山藍摺
12/16

弟子と、弟子の友人へ送る手紙



親愛なる、弟子の友人へ。

そしてばか弟子へ。



この手紙が届く頃、二人はどこにいるんだろうか。だが、間に合うならば聞いてくれ!

涼進、麗枝……麗枝、君が助かる方法が見つかった。君は、水の化け物のにえにならなくてすむし、火の神に命を懸けた契約をしなくてすむんだ!

だから、思い止まってくれっ!!

涼進、おまえも無理しなくていいんだ。麗枝からおまえにあてられた、あたしの手紙に同封されていた手紙を読んだ。あたしの部屋からあれがなくなっていたから、お前持ち出したろう?あれが何かわかって持ち出したのか!?麗枝もあたしも、そんなことは望まない!あほ、とどまるんだ!あれをまだ使っていないことはわかる。麗枝のために、あんたらふたりの未来のために踏みとどまれ!!



――とにかく、涼進、麗枝!あたしがいくまで先へ進むんじゃないぞっ!!







――以上、林芸琳から弟子の涼進、弟子の友人黄麗枝にあてて送られた“声の手紙”である。これは、緊急速報手段であり、国主の縁者にのみ許可された代物である。相手が生きているなら、必ず相手の耳へ直接入るという魔法。とうの昔に失われた魔法は、貴重ゆえ国主の縁者にしか許可されていない。

 はたして、芸琳の声は届くのか、否か。届いても、間に合うのか、否か。

 すべては神のみぞ知る。


手紙は、相手に届いて、内容がきちんと伝われば、形式はなんでもいいと思います。メールでも、電報でも、紙媒体でなくても。

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