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1-4 着任初日ー1

やんやかんやありました。

「本日よりこの基地の司令官に着任したアルノリド・カセ中佐だ。司令官と言う初めての立場でまだ右も左も分からないが皆よろしく頼む」


 司令室、司令官が座ることが許されることのできる席で基地内にあるスピーカーに声を流すことのできるマイクに向かい短い着任の挨拶を述べる。


 今朝は誰かさんの所為で色々あったが、気を取り直し基地に居る全ての将校達に挨拶を行い司令官としての初めての仕事をこなし、司令官としての初めての勤務が始まった…。


「……。」

「……それでさぁ、親が早く結婚しろってうるさくて」

「あ~、分かる分かる、私の家もそんな感じで……」


 始まったはずなのだか......


「ここでラッシュだ‼︎」

「ぬるいわー‼︎」


 忘れていた、ここがこんなにも暇な基地だということを


 司令室に居る人数は20人。その内の9割を占めているのはフェリシアが所属しているオペレーターである。しかし実際に勤務しているのは3人で残りは談話したり、携帯ゲームをしたりしている。


 本来なら注意をしなければならないのだが、実際3人と言う人数で回ってしまうのがこの基地の特徴であり悲しい事である。他の基地なら多くのオペレーター(多いところは50人)が分担と交代で回している。


 が、この第5基地は現在通信、レーダー、基地管制をたった3人のメインオペレーターで回している。と言っても通信と基地管制に言ったてはほとんどやることがないためレーダーの手伝いをしているのが現状である。


「アルノリドー、今さっき通信が入ったよー」

「エリカ、せめて司令か中佐をつけろ」

「あ、ごめん、じゃなくて申し訳ありません、アルノリド……中佐」


 この若干敬語が怪しいこいつはエリカ・リオット。基地レーダーのメインオペレーターで索敵のエキスパートである。三人のメインオペレーターの中で唯一まともな人間である。敬語は怪しいが。


「む、アルノリド、今変なことを考えたでしょ」

「気のせいだろ、てかなんでエリカ通信みたいなことをしてるんだ」


 通信の伝達は通信のメインであるフェリシア、もしくはそのサブオペレーターたちの仕事のはずだが。


「ああ、休憩に入るついでにってフェリちゃんが」

「そうか、それで内容は?」

「えっと、軍本部から明日0500に物資の補給艦が来ます。レーダーで確認しましたが艦の位置と速度から逆算してこのペースだと予定より少し早く基地に到着しそうです。後、伝言……です」

「伝言?」

「フェリちゃんが早くお金貸してっと」

「給料日まで待ってろ」



また更新が遅くなりますがよろしくお願いします

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