であい
何で、こんなにも貴方を好きになってしまったんだろう。
終わった関係。
そのはずなのに…。
あたしの心はいつも貴方なの。
2年前――。
あたし、黒瀬優奈は晴れて高校入学っ!
あたしは、中学の時はテニスをやっていたけど、何故か陸上に興味を持っていた。
入学式の後、早速友達の夏川彩音と一緒に部活見学へ行った。
グラウンドに着いて、真っ先に目に入ったのは陸上部部長…、矢野優太だった。
素人から見ても、綺麗なフォーム。
それは、あたしを魅了した。
「あれ、見学に来たの?」
いきなり、話しかけられたあたしはびっくり!
「は…はい。あの…マネージャー志望で…」
「えっ?走んないの?」
「あたし、走るのとか苦手で…」
間近だったら、顔も普通にイケメンで…、あたしは心臓が飛び出そうだった。
「そっか~…。残念っ!」
と、小さく笑ってハードルを持ってきた矢野先輩。
「見ててっ!」
そう言って、いきなり110mHを始めた先輩。
それはそれは…見事なフォームで…。
リズムもしっかりしてて、またあたしを魅了した。
そして、あたしはマネージャーとして陸上部への入部を決めた。
今思えば、あのとき入部しなけりゃ良かった。
ねぇ、先輩?
あのとき、どんな気持ちであたしにハードルの姿を見せたの?
「俺、専門なにか分かる?」
「えーと、ハードルですよね?」
「ぶーっ!違いますっ」
「えぇ!?だって…さっき…」
「正解は400mでしたぁ!」
そう言って、意地悪な笑顔を見せた。
その時、あたしはドキってしたんだ…。
これがあたしの人生で初の一目惚れだったんだ。




