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ホロウの放浪譚~世界を知らない悪魔と歩く~  作者: あんたったー
第一部 二章 ドラゴン討伐編 【ヨーラ】
23/23

第十九話『キッショ、なんでわか(((』

 腕立て二百回。

 上体起こし二百回。

 スクワット二百回。

 ランニング十キロ。


 ――死んだな、俺。


 今、俺たちはおんぼろ館の前、少し開けた場所で地獄の筋トレに挑んでいた。

 デュークは反抗した罰でボコボコにされ、満身創痍で腕立て中。

 なんか……うん、可哀想だ。


 でも俺も無理。

 まあほかにせんたくしがないのも事実。


 もうちょっとだけ頑張ってみようかな。


◆◇◆


 なーんて、できるわけないだろ!


 途中でシロに支援魔法を頼んだら、バレてぶん殴られた。

 いや、なんでバレるんだよ……!


 一応、ユーガは全部こなしてた。

 デュークも涼しい顔で終わらせてたし、ドイズもほぼ同タイミング。


 俺?

 ぶん殴られた衝撃で気絶してましたけど?


 気がつくと、ユーガが座って俺を見ていた。

 シロは泣きながらガクブル脚でスクワット中。

 健気すぎる。かわいそう。


 ――待てよ。

 てことは、腕立てと上体起こしは終わらせたってことか……?


 ……ちょっとだけシロを褒めた。

 ほんのちょっとだけ。



 そして現在、俺は腕立て中。

 死にかけカエデ君です。


「あべっばばばっ……!」


 脳内は冷静だが、身体は完全に悲鳴を上げている。

 声も出ない。ガチで死ぬ。


◆◇◆


「さて、ヘンテコ頭仮面野郎以外、全員終わったな」


 ……え、ひどくない?

 しかもシロも終わったのかよ……!


 横を見ると、シロは床にぐでーっと伸びていた。

 うん、頑張ったな、泣くほど。


 そこで理解した。

 シロが魔法使い組に入れなかった理由。

 たぶん、近接戦闘者扱いされたんだ。

 てか実際そうだし。


「雑魚はほっといて、お前たちは次のステップだ」


 ざ、雑魚……!

 まあ未だに上体起こししてるけど!


 しかも、終わった人はまた次があるのか……?

 地獄か?


「次は実戦だ」


「ゔぇっ」


 シロが奇声を発した。

 まさか、テシリアさんと直接バトル……?


「場所は目の前の森。

 そこで数時間、生き延びてもらう」


 あ、そっちか。

 でも俺、ボッチでトレーニング……?

 うわ、なんか虚しいし悲しい。


「付いてこい」


「ひゃ、ひゃぇ……」


 シロ、頑張れ……俺はここで死にかけてるけど……。


 そのまま、テシリアさんはみんなを連れ、森の中へと消えていった。

ユーガ(・`ω・´)「カエデ....」

カエデ(; ・`д・´)「テシリアさん、ぜってえ許さn(((

シロ(; ・`д・´)「テシリアさんの鬼!人でなs(((


今回の訓練、二チームに分けられていますが、分け方は魔法使いか否かではなく。

近接戦闘か遠距離・支援かで分けられています。

支援魔法使いのシロですが、今回はアタッカーとして認められました。

また、魔法使いか否かで分けられていた場合、カエデは魔法使い組に混じることになってます。


森に行く訓練ですが、一応人によってその深さが違います。

シロみたいに満身創痍だと入口付近。

ユーガみたいに余裕だと奥につれていかれます。


読んでくださってありがとうございます!

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