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ホロウの放浪譚~世界を知らない悪魔と歩く~  作者: あんたったー
第一部 二章 ドラゴン討伐編 【ヨーラ】
19/23

第十五話『ちんちくりん』

 ギルマスに荷物を置いてこいと言われ、しおりに書かれた部屋へ向かう。

 このしおり、とにかく見やすい。

 表紙には《作:テシリア》とあった。

 ……テシリアって誰だ。

 誰にせよ字は綺麗だしまとめ方も上手い。

 たぶんすごい人なんだろう。


 さて、ここが寝室らしい。


「さっきから思ってたんだけどよ、カエデ

 お前さ……荷物多くねえか?」


 デュークの声に、ぼんやり返事をしてしまう。


「ああ……」


 なぜなら、今この状況に違和感を覚えたからだ。


 ――暑苦しく、ない?


 何故か.....。

 

 答えは単純だった。

 サワヤカすぎんだよお前ら。


 まず天才くん。

 イケメン天才魔法使いは、爽やか系かクズ系のどっちかだ。

 彼はどう見ても後者……のはずなのに、なぜか清楚感まで漂っている。


「カエデが死んだ」


 次にユーガ。

 コイツはコイツで青少年すぎる。

 身長は高いし、目はキリッとしてるし。

 聞いた話では十四歳らしい。

 ……いやいや、絶対サバ読んでるだろ。身長百八十はあるぞ。


「ユーガ……でいいか?」


 さらにデューク。

 目つきは悪いし雰囲気は怖いのに、肌は白くてスラッとしたイケメン。

 軽装の剣士スタイル。

 ……ざけんなよ。

 俺も軽装なのに爽やか感ゼロだぞ。


「ユーガ、カエデがこうなるのはいつものことなのか?」


 最後に無口な戦士。

 全身鎧ででかいくせに、喋らないから存在感は薄い。


「俺もカエデと出会って一か月ほどだ

 詳しいことはわからない」


 ……いや眩しすぎるって。

 高身長イケメン集団の中で一般身長の俺とか、見てるだけでダメージだわ。


「一か月!?

 一か月でそこまで仲良いのか?」


 だって俺、仮面+フードの怪しい一般人だぞ?

 この空間で「ちんちくりん」って呼ばれたら、泣く自信ある。


「まあ、カエデは幼いからな」


 ……は?


 今、何て言ったユーガ?


「そうか……」


 デュークもちょっと引いてる。

 天才くんは……あの目だ。

 哀れみ+煽り、やめろ刺さる。


 まて、これほんとにどういう状況だ?


「カエデを説得した時、そう思った」


 ああ、あのときか。

 最序盤じゃねえか。


 そして天才くんは、さらに哀れみ+煽りの目力アップ。

 刺さる。


 なぜ俺がこんな思いを?


「なんだよそれ。てか説得って何のだ?」


 デュークが首をかしげる。

 そりゃそうだ、いきなりそんな話されたら混乱するわ。


「カエデは病んでるからな」


 ……病んでねえよ?


 天才くんの視線に、煽りが三割増しになった気がする。


「ちょっとわかるかもな

 急に睨んできたと思ったら、急に謝ってまた睨むし」


 ……俺そんなふうに見られてたのか。

 いや、病んでないからな?


「だから放っておけない」


 おいおいおい、その理由で放っとけないって、それもう……。


「犬のそれと同じだな……」


 デュークから、年下に言われたら心に刺さるワードランキング上位のセリフが飛んできた。


「そうだな」


 ……認めたァ!?


 ちょっと待て、俺は犬じゃねえ!


 天才くんの目線が、哀れみ+煽り+勝ち誇りに進化した。

 この空間、俺の心にだけダメージが蓄積していくんだが。


 ていうかいつ声かければいいんだ。

シロ(´-ω-`)「カエデさんにはきっとばちが当たったんでしょうね」

カエデ(; ・`д・´)「俺がなにしたっていうんだ........」


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