表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二つの心音――弟が守護霊になって帰ってきた  作者: しょう
始まりの心音

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/175

第八話 朝倉光流という騒音【前編】


「……すごい人たちだったね」


 さっきまでの喧騒が、嘘みたいに消えていた。


『アイツ、“見える側”の人間だったんだな』


「あの霊……柊くんに、“久しぶり”って言ってませんでした?」


「じ、実は……学校で、何回か見かけたことがあって……」


『はぁ!?お前そんな重要情報、今まで一言も言ってなかったじゃねーか!!』


「だ、だって!その頃は颯と喋ってなかったし!

 あの霊、怖すぎて……見て見ぬフリしてたんだよ!!」


「……それは、無理もありませんね」


 奏さんが頷いた。


「霊力も、凄まじかったですし」


『霊力っつーか、迫力っつーか、存在がバグってた』


 僕たちがそんなやりとりをしていると。


 ――ウーウーウーウー!

 

 突如、サイレンの音が鳴り響いた。


「パトカー!?絵梨たちが呼んだのかも!」


「え!?ど、どうしよう!?」


 その瞬間、ある事実が思い出される。

 

 ――砕け散った、千手観音菩薩像。

 

 恐る恐る視線を向けると、

 そこには、無惨に崩れた像の残骸があった。

 

 ……これ、普通に器物破損なのでは……!?


『とりあえず、逃げるぞ!!』


「え!?逃げて良いの!?」


「大丈夫です」


 奏さんが、はっきりと言い切った。

 意を決したような表情で。


「私たちは、悪いことはしていません。

 斎賀先生には連絡済みですし……きっと、何とかしてくれます」


 その言葉を信じて、僕たちは走り出した。

 

 その後のことは、後から聞いた話だ。

 

 斎賀先生が、なんとかしてくれたらしい。

 

 とにかく。

 斎賀先生、本当にお疲れ様です……。


「へぶぅ!!」


 どこかで、斎賀先生の悲痛な叫びが聞こえた気がした。


読んでくださってありがとうございます。

※次回更新:1月10日21時

第八話 朝倉光流という騒音【後編】

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ