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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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64話 夜の賑わい

ラウンジで休憩をとった私たちは荷物を受け取り、ホテルに向かった。

「そういえばあのロボットの犬、一体何だったんだろうね」

「さぁ、無差別に人を喰い殺してるように見えたけど……私たちを狙った攻撃だったのかな」

「でもどうして敵が私たちの乗る便を知ってたんでござるか?」

「確かにそこが問題だ……」

そう、あのロボットの犬は何処から現れたのか、そしてどうして人を喰い殺していたのか、それさえ分かれば敵に一歩近づけるのだ。

(そんな情報の少ない事を追ってばかりだとなんだか時間がかかりそうだなぁ)

「千尋さん、そんな情報が少ないのに追うのはやめましょ、時間の無駄ですよ」

「まぁ……時間の無駄だな、もっとポジティブな話題無いの?」

「ポジティブな話題かぁ……」

するとラムダとジータが元気に後ろを走り回っているのに気が付いた。

「ラムダとジータが元気すぎるっていう点かな」

「確かに元気が有り余ってるね」

そして徒歩で数十分、私たちは宿泊するホテルにたどり着いた。

「さてと、ここが宿泊するホテルだ」

「うおおお!!!なんだかすげー!!」

そこは北海道で泊ったホテルよりも豪華なホテルだった。

「どうしてそこまで宿泊費に金を出せるんだぁ!?」

「さぁね、だけどライさんの好意でこんなホテルを用意してくれたんだ、もう暗くなってきてるし入ろ」

千尋さんがチェックインの対応をしてくれている間に私は飲み物を買っていた。

(大阪にはミックスジュースってのがあるのか……)

私はミックスジュースの飲み物を買い、飲んだ。

(とってもいい、大阪にはこんなものがあるのか)

「おーい、行くよ~」

「今行くよ」

私はキャリーケースを引いて宿泊する部屋に向かった。そして部屋の扉を開けるとそこには広々とした空間、街中を見渡せるベランダ、そしてふかふかベッドがあった。

「さてと、晩御飯はどうする?」

「せっかく大阪に来たんだから一度は食べておきたいものあるよね」

そう千尋さんが言うとスマホで大阪名物と調べ始めた。

「千尋さん、もしかして大阪名物知らないんですか?」

「当然知ってるさ……ほら液体にタコを入れて固めて食べる奴が!!」

「明石焼きですか?」

「そうそう!!!」

私は思わずツッコミを入れた。

「いやその明石焼きは兵庫の明石ですよ、多分言いたいのはたこ焼きですよね」

「そうそう、たこ焼きだ!」

(千尋さんったら、知ったかぶりをしようとして失敗してる)

鏡花さんの方に目をやると刀を取り出し、ポンポンしていた。

(鏡花さんはいつものポンポンやってる……)

私は椅子に腰を掛け、とりあえず一つため息をついた。

「じゃ5人分のたこ焼き買ってくるよ」

千尋さんは部屋の外に出ていった。

「セツナさんって大阪初めてきました?」

「初めてだね、それにこんな夜景は初めてだ……とってもきれいだ」

大阪の地形は地図帳を見ていたおかげで何となくわかっていて、通天閣が光り輝いていたのだった。

(とってもきれいだなぁ……でもどうして通天閣はゲーミングカラーなんだ?)

私はベランダに出て、ふと下の方を見て見るととっても賑わっている通りがあった。

(あれが地図帳に乗っていた新世界なのかな……会社帰りのサラリーマンが酔っぱらってるなぁ……飲み屋が多いのかな)

外を見ていると心地よい風が吹いた。

(ああ、こんな時にビールを持って晩酌をしたいものだ、だけど未成年だしでめんどくさそうだからやらないけど)

するとジータが私に声をかけてきた。

「セツナさんだ~」

「ジータか、どうした?」

「何をしてるのかなぁって」

「ただ向こうを見てぼぉーっとしてるだけ、ジータは何をしてるの?」

「暇だからラムダと遊んでる」

「まったく、ラムダとジータ、姉妹かと見間違えちゃうね」

「そんなことないよ、血はつながってないけど仲がいいんだ~」

そんな事を話していると千尋さんが帰ってきた。

「おかえり~」

「たこ焼き屋の屋台下にあったから買って来たぞ~」

千尋さんの手元には5つの箱があった。

「これがたこ焼き……」

「たこ焼きの本場だから美味しいはずだよ、いただきまーす」

「あふっ」

鏡花さんはたこ焼き一個丸々口に入れたが熱かったようだ。

「鏡花さんご飯にがっつきすぎですよ」

「だって腹が減っては戦は出来ぬなのだよ、あふっ」

「そんな急いで食べてもたこ焼きは逃げないよ~」

私は夜景を見ながらゆっくりたこ焼きを食べていったのだった。

「さてと、明日の行動だけど、まずは大阪府警の人から情報を仕入れないと」

「一般人の私たちが行ってもいいの?」

「その点はライさんが話をつけてくれているから大丈夫、まぁ……ヤクザと間違われている大阪府警だけど優しい人いるってさ」

「そりゃよかった……」

私は過去千尋さんのスマホをのぞき見した時、大阪府警がパワーカッターをからふかししてシャッターを開けさせるようにしてる動画を見ていたのを思い出したのだった。

「大丈夫だよね……真っ二つにされないよね?」

「セツナは何を言っているんだ?」

そして私たちはホテルの中にある風呂で汚れを落とし、パジャマに着替えた。

「そういえばジータの服、面白い物を買わないとね」

「すぐボロボロになりますけど?」

「いいの、物はいずれ消耗するんだ、永遠なんてないんだ」

そして明日やることを千尋さんはメモをするとベッドにもぐりこんだ。

「ほら、せっちゃんは私の隣で寝るんだ」

それに対抗してきたのは鏡花さんだった。

「いや私の横で寝るよねセツナ」

「……なにこれ」

私は究極の二択が目の前に出来たことによって困った。

(どうしてこの二人は私の隣に来ようとするんだよ……ベッドは5つ……いや4つだぁぁ!?!?)

そう、ベッドは4つ、逆に人数は5人。誰かが同じベッドで夜を過ごさなければいけないのだ。

「セツナさんどうしました?」

ラムダが私が困っているのに気が付いた。

「どうしてかは知らないけど千尋さんと鏡花さんが隣で寝ようと言ってるんだ……」

「まぁベッドは4つですし、仕方ありませんね。ジータと寝ますよ」

「ありがたや……」

その決定に千尋さんと鏡花さんは文句を垂れていたが明らかに千尋さんと同じベッドで寝てたら鏡花さんの、鏡花さんと同じベッドで寝てたら千尋さんとの仲が悪くなるところだ。

(いやはや……危ない危ない)

ラムダが部屋の電気を消すとそのまま私は熟睡したのだった……

最後まで見てくれてありがとうございます。

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