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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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53話 知らないレガリア

私とレイさんは豪邸の外に出たが何か不穏な雰囲気があたりに漂っていた。

(一体この見られてる感じはなんだ?)

「レイさん、なんだか見られてる感じがするんですけど」

「セツナ、私もそう思っている。最近手に入れたレガリアを試す時だな」

レイは私の体を触ると私の体がどんどんと変わっていってカードになった。

「こ……これって!」

「いつの間にか手に入れてたレガリアだ、いつ手に入れたのか分からないけどな」

するとレイさんも自身の体をカードにして街中に飛んでいった。

「これとても便利だね」

「すっごい速さで飛んでる……信じられない」

カードがビルの屋上にたどり着き、レイさんが元の体に戻った。

「さてと、セツナ、元の姿に戻れ」

私もカードから元の姿に戻った。

「ふぅ、とても快適な空の旅だったよ」

「風に乗ってたからな」

そして私とレイさんは多雨山ことタウが入っていったビルの様子を見ていった。

「ふむむ、どうやら上層階は電気がついているね」

「分かった、私が見て見る」

レイさんが両手の親指と人差し指でズームして何がいるか調べた。

「うーん、今のところ()の姿はないね」

「人の姿がないのは少し怖いね」

「いや、ただ単に残業漬けでエナドリっていう魔剤をぶち込んでる人がいるかもしれないぞ?」

「いや労基……」

するとレイさんは私の事をぎゅっと抱きしめた。

「ヒャッ」

するとレイさんは電気の点いているビルに向かって飛んだ。

「ひぃぃぃ」

レイさんは電気の点いているビルの屋上にフックショットをするとそのままの勢いで電気が点いている階層の窓ガラスを蹴り破った。

「オラァ!!カチコミじゃコラァ!!!!」

私はレイさんの手元から離れ、周りのクリアリングを行っていった。

「このあたりにはいない、どこだ!!」

私はロッカーを片っ端から開けていったがユプシロンの姿はなかった。

「どこ行きやがったこのスッタコが!!!」

私は机を蹴り上げた、その時に宙に舞った手鏡から何かが見えた。

(なんだ……この光り方)

その光はまるで人工的に作ったような感じだった。

「何かまずい!」

私は顔を思いっきり引いた、その読みは正しく、鼻筋が赤く染まった。

「痛ってぇ!!!」

(なんだこの痛み……鼻が抉れたぞ!?)

その痛みは皮膚が無理やり巻かれるような痛みだった。

「セツナ!大丈夫か!!」

レイさんは私を引きずって遮蔽のある場所に隠れた。

「傷を見せてみろ」

レイさんに傷を見せた、レイさんの腰につけてあるサイドポーチから何かを取り出した。

「一旦痛み止めを飲んでろ、後で治療する」

「大丈夫……電脳世界に行ってバグを食べれば回復する……」

「それは知っている、だが今の攻撃はなんだ?」

レイさんは外の様子を見た、すると指鉄砲の構えを取った。

「見えた!」

レイさんは速射で指の先からビームを撃った、だがその一撃は外れたようだった。

「もしかして奴はユプシロンが潜んでいる場所に私たちが来たから……」

「セツナの言っていることは大抵理解できた、そういう事だな……」

レイさんはそう言うとどこからか棒を出した。

「とっても鼻が痛むとは思うけどな……今はその痛みを気にしてる暇はないぞセツナ」

「分かってますよ……」

「しかし奴は私たちをここで食い止めろと言われているかのように張り付いている、セツナは急いで下の階に降りろ、そしてユプシロンと何とか戦闘をしてくれ」

「分かったけどレイさんは?」

「私はここで奴を食い止める!!事が動いたら合流する!行け!」

その号令と共に私とレイさんは動き始めた。もちろん奴は階段に向かう私を狙う。

「させないぞ」

それをレイさんは指鉄砲レーザーで止めてくれていた。

(今からぶん殴るのが楽しみだユプシロン!!!覚悟してろよ!!!)

私は非常階段から下に降り、3階ぐらいの高さになったら気合で1階までショートカットをした。

「うおおお!!気合ぃぃぃ!!」

足はとてつもない衝撃が走ったが折れてはいない。

(どこだ……ユプシロンはいったいどこだ)

私は嗅覚、視覚、聴覚やらを総動員して気配を気取ろうとした。

(物を漁る音……臭い匂い……ゴミ箱!)

私はゴミ箱を蹴った、すると中からユプシロンが出てきた。

「そこにいたか!このスッタコが!!!」

「ひぃぃぃ」

「どうしてそんなに怯えてるんだ?私の上司を爆破しておいてのうのうと生きてるよな!!!」

私は拳を強く握った。

「それはあいつらが勝手にやったことなんだ!!」

「とてもカッコ悪いぞユプシロン」

私はユプシロンに突撃していったが首筋に嫌な死臭がすると急ブレーキで止まった。

「……さては私をここに誘い込むための罠だな」

首筋には硬い糸が張られていた。

「……ふふっ、気が付いたか」

ユプシロンの態度はさっきまでの弱気とは別に私を舐めている顔になっていた。

「そのまま突っ走ってたら首が飛んでいたのに、残念。だけどもうあなたは鳥かごの中、せいぜい生き延びてよね」

その時、周りが赤くなり、糸の壁が形成されていた。

「へぇ、一般人が入れないように糸を張ってたのかユプシロン」

「すべては私たちのため、口答えする人間を洗脳するための礎になるがいい!!!」

ユプシロンの体が見る見るうちに変わり、さっきまでの美しい容姿とは別に醜悪な体に変わった。

「へぇ、ユプシロンはそんな体か。まぁいいや、死んだらただの肉塊になるだけだ」

その時、私の心の中が温かくなり、体が光り始めていったのだった。そしてみるみると光が手に伝わり、日本刀になったのだった。

(この日本刀はいったいなんだ?急に体が光ったと思ったらこれが現れた……?)

私は刀の正体が分からず混乱しているとユプシロンだった奴が攻撃をしてきた。

「何が何だかわからんがガード!!」

私は刀で攻撃を受け止めた、攻撃を止めるのがとても容易かったのだった。

(力があふれてくる……)

そして私の体が軽くなっていくのに気が付いたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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