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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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44話 新しい宿に

翌日、静かに私は起きると歯を磨いた。

(結局襲撃は来なかったのか、なんだかつまらない気がするけど平穏が一番だね)

シャカシャカと歯を磨いている内にラムダが起きてきた。

「おはよ」

「おはよう、普通にしゃべっちゃってるじゃん」

「だって敵襲なかったんでしょ?もう敵は遠くに行ってるってことだよね」

「……そう考えた方がいいな」

そう言ってラムダは歯を磨き始めた。

「しかしあの敵の目的は一体何だったんですかね」

「一番可能性があるとすればレイさんのレガリアを見る目的だったのかなって勝手に思っちゃってる」

昨夜に少女が襲撃をかけてきたのだが危害を加えずに逃げていったことが私からしてみれば異常だと感じた。

(レイさんのレガリアを見る目的だとしたらあんな事をするか?)

歯を磨き終わった私は朝のパンを食べた。

(少しでも腹に入れておかないと動けなくなっちゃうかもしれないし、食べないと)

次に起きてきたのはジータだった。

「……服ボロボロ~」

ジータはそう言って私に服を見せつけてきた。

「はいはい、分かったから私に服を見せつけないで」

(ジータの服も買わないとな……やることが多い)

そして着替えをまとめてこの宿を去ることになった私たち、次に泊る場所はまだ決まっていない。

「それで最後まで寝てるのはレイさんだね……自由人だなぁ」

(この自由人みたいな生活サイクルを一度でもいいから送りたいなぁ)

私は願望を腹の中におさめ、荷物をまとめ始めた。

(そういえばレイさんが来てる服の下着、ぴちっとしたスーツだなぁ……蒸れたりしないのかな)

私はレイさんの着ているピッチリスーツを触った、とても肌触りが良くて伸縮性に優れているのがすぐわかった。

「セツナさん、何してるんです?」

「ラムダ、この素材って何だろうね」

「さぁ……触った感じ絹みたいな感じだけど伸縮性に優れている……何だろうね」

そしてチェックアウトの時間、私は寝ているレイさんを叩き起こした。

「おーい、チェックアウトの時間だよ」

「もう10分だけ……」

レイさんは布団をぎゅっと抱きしめていた。

「だーめ、もうチェックアウトの時間だよ」

「どうしても?」

「どうしても出ていかないといけない」

そう言うとレイさんはゆっくりと起き上がった。

「……おはよ~」

レイさんはピッチリスーツの上に服を着るとキャリーケースを持った。

「じゃ、行こうか」

(レイさんとっても眠そうだ……夜更かししてたのかな)

私たちはフロントに行き、部屋の鍵を渡した。

「さてと、次の宿はいったいどこになるんだろ」

私はライさんに電話を掛けた。

「もしもし?」

「ん~?」

ライさんが電話に出たが明らかに眠そうだった。

「きちんと睡眠とってます?」

「大丈夫……今で3徹目だから……」

「全然大丈夫じゃあないですよね、それで次の宿はありますか?」

「そのことを聞きに電話をね……関連組織に連絡を取ってそこで泊まらせてもらえることになってるから、住所は……」

ライさんから次に泊る場所の住所を言ってくれた。

「なるほど、そこに行けば人がいるのでって……それ民泊ですよね」

「仕方ないでしょ、こうなるのは想定外だからね」

「ならそこに行けばいいんですね、わかりました」

そう言って私は電話を切った。

「とりあえずタクシーで移動するか……」

私たちはタクシーを利用して目的地を目指すことにした。

「ヘイタクシー!」

ジータがタクシーを捕まえている間、私たちは目的地について調べていた。

「豪華な豪邸だなぁ……」

「豪華な豪邸……?」

私はそう言うとラムダが疑問を言ってきた。

「豪華な豪邸ってそれ豪邸で済みますよね……?」

「そう?日本語って難しいのね~」

そんな話をしている間にもレイさんは隙あれば眠ろうとしていた。

「レイさん……キャリーケースの上で寝てたらどこかに転がっていきますよ?」

私はレイさんに言ったが全く聞いている気がしなかった。

「聞いている気配がしないな」

そしてタクシーが捕まると私たちは荷物をトランクに積んで乗り込んだ。

「ここまでお願いします」

私は目的地の地図を運転手に見せた。

「わかりました、では走りますね」

そう言ってタクシーは目的地に向かって走り出した。

(レイさん寝ちゃってるし……自由人過ぎるな)



同じ時、私たちがいた場所にはとある人が居たのだった。

「ここに超常現象対策課が居たってあいつが知らせてきたんだけどな……あのガキ……」

「まぁまぁ先輩、ユプシロン様が私たちを作ってくださったんだし気長に待ちましょうよ」

「いや、奴は絶対ここで殺す、同期をもう2人殺されてるんだ。絶対殺してやるぞあのロザリオ(十字架)のペンダントの奴は絶対に」

「まぁまぁ、あいつらが行く場所に行ってみましょうよ」

「そうだな、ホップステップボブサップってな」

どうやら私の知らない場所で恨みを買っていたらしい、そいつらは私を狙っているようだが……

最後まで見てくれてありがとうございます。

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