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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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40話 安堵と増援

手術室の前で待機すること数時間、千尋さんの担当医が出てきた。

「千尋さんは大丈夫ですか!?」

ラムダは担当医に近寄った。

「大丈夫ですよ、傷はしっかりと治療しました」

そうラムダは聞くと膝から崩れ落ちた。

「よかった……よかった」

ラムダは先の戦闘でほとんどけがをしていないのだ。当然心に来ていたものがあったのだろう。

「ラムダ、しっかりしてよ」

「うん、でも何か救われた気がするんだ」

そして私たちは千尋さんの病室に入った。様子は包帯ぐるぐる巻きで予断を許さない状況だった。

「……やっぱり目、覚ましていないね」

千尋さんは未だ気を失ったままだ、当然こっちの声も聞こえない。

「目を覚ましてくださいよ」

ラムダは紫色の球を千尋さんの体に入れようとした。

「ラムダ!やめるんだ!」

「いっそのこと私が千尋さんのようになったらよかったんだ」

「いい加減目を覚ませ!」

私はラムダの頬をビンタした。

「ラムダは千尋さんの事を慕ってるのは分かってる。だけど千尋さんはラムダをかばってこうなったんだ、千尋さんはラムダの事を守ったんだ、その守られた命を大事にしろ」

「……そうだけど……私の責任でもあるんだ、こんな作戦を立てたのは」

「黙れ小僧!!」

私はウダウダ言うラムダを一喝した。その後、私たちは病院の外に出るとライさんから電話がかかってきた。

「もしもし」

「ライだ、草薙レイから新千歳空港に着いたと連絡があった、申し訳ないが迎えに行ってくれないか?あいつは方向音痴でな」

「分かりました……」

(もうレイさん北海道に着いたのか……早いな)

私たちは新千歳空港行きのバスに乗り込んだ。

「……ねぇセツナさん」

ラムダが話しかけてきた。

「さっきはごめん、気分が高まってたんだ」

「いやあれは私も言いすぎた」

私とラムダはとりあえず仲直りとして肩を並べた。そして新千歳空港にたどり着いた私たちはとてもビビっていた。

「ひえぇ……とても広いしでかい……」

「だね……方向音痴からしてみれば迷宮だこりゃ」

私たちは草薙レイを探していったがこんな広大な空港内をやみくもに探しても全く見つからなかった。

「……これ移動してない?」

「私たちを探すために?」

「そう、ジータは役に立たないしで私とセツナさん二人で探さないといけないんで大変ですよ」

「確かにジータは旅のパンフレットに気を取られて役に立たないね」

ジータは旅を続けたいのかパンフレットを舐めまわすように見ていた。

「こりゃ千尋さんの大変さが伝わるよ……この奇人3人組をまとめ上げてるんだから」

私含め3奇人がそうそうまとまるわけがなく……好き勝手に探していった結果、何の成果も得られなかった。

「こりゃ待ち合わせもクソもないな」

「セツナさんの言う通りですね」

私たちはどうにかして草薙レイさんと合流しようとしたが全く見当たらなかったのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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