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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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37話 見えにくい弾丸

私たちはバスに乗っている最中、あのカマキリ男について話し合っていた。

「あのカマキリ男の目的って一体何だったんですかね~」

「私が戦ってみた感じ、命を狙ってる感じだった、だけどやけに体の不釣り合いが私が気になったところかな」

「体の不釣り合い?」

「ああ、何かで無理やり曲げられたって感じだったな……」

「何かで?」

千尋さんはその事を踏まえて冷静に分析をしていた。

「まさかだけどあの男は前にビルで戦ったあいつと関係性があるのか?」

「ビルで戦った奴……あの女ですか?」

それはジータとラムダが戦った奴だ、生きているのは分かっていたが影響が出てるとは思わなかった。

「あの寄生するバグを出しながら生きているのだろう、それで寄生するバグに寄生されたら恐らくだがあの女の傀儡にでもなるのだろう」

「千尋さん……そんなこと現実にありますか?映画の見すぎじゃあないですか?」

私は千尋さんにそう言った。

「そう思われるかもしれない、だが今のところ奴のレガリアは確定していないのだ、だが私からしてみればもう二つに絞れてある」

「なら言ってみてくださいよ」

千尋さんは今思いつくレガリアを言った。

「まず一つ、寄生するバグを出して自分の意思とは関係なしに動かせるレガリア、もう一つは寄生するバグを生み出して自分の思う通りに顔を作り替え、操れるレガリア。虫を操るレガリアではないんだ」

「そうなんだ……なら虫は何処から?」

「虫は一匹一匹寄生するバグを寄生させてるんだろう」

そう考えるとつじつまが合うというかなんというか……

「次あの女に出会ったのなら、殺すか拘束するしかないのかなぁ」

そう千尋さんが呟き、バスは目的地に着いた。

「着いたし降りようか」

私たちはバスを降りようとした、椅子から立とうとしたとき、急にバスの窓ガラスが割れた。

「えっ?」

私の腕には透明の何かが突き刺さっていたのだ。

「うっ……いてぇぇえ!!!」

(なんだ今のは……腕に棘みたいなものが刺さってる……透明だ……ガラス?なんだ?)

「みんな頭を下げろ!!!」

私たちは頭を下げた、そして頭上からビュンビュンと何かが空気を切るような音がしていった。

「千尋大丈夫か!?」

「大丈夫じゃないと思う……」

腕を見ると紫色になってきていた。

「何だこの色は!?」

「一旦電脳世界に逃げるぞ!」

私はヒビを発生させ、とりあえず比較的安全な電脳世界に逃げ込んだのだった。

「いてぇ……」

「あれは明らかに殺意があった、恐らく私たちを狙っていたな」

私は透明の棘を引き抜いた。

「痛い……」

「せっちゃん、これ毒が塗ってあるかもしれん、どうやってこのダメージを回復させるか……」

千尋さんがあたりを見るとどこかに走っていった。

「千尋さん!?ちょっとまって!」

「まってセツナさん、何か変だ」

ラムダがそう静止すると千尋さんの方を見つめていた。

「アルターエゴ風の回復方法、知ってたか」

ラムダの口角が上がると千尋さんがこっちに向けて大声で話していた。

「ご飯を持ってきたぞぉぉぉ!!!」

千尋さんの後ろを見ると大量のバグが千尋さんを殺そうとまっしぐらに向かってきていた。

「千尋さん……ありがとう」

私は無理して立ち上がり、デバウアーを出した。

「喰らいつくせ!デバウアー!」

私は千尋さんの奥にいるバグを食べていくとどんどんと腕の変色が元の肌の色になっていった。

(バグを食べるとダメージが回復する……まさかこういう事でも使えるのか)

「ありがと千尋さん」

「どういたしまして、そしてここから作戦会議だが……まず襲撃犯の攻撃は透明の針を飛ばすものだ、見えない以上予測して避けないといけないのが難点か」

千尋さんは4人がすっぽり入るような結界を張り、地面に座って話し始めた。

「どうやって包囲網を突破するかなんだ、意見はあるか?」

(敵はどこかにいるのに安易に攻めれない感じ、とてもむずがゆいなぁ……)

私たちは答えを出せないまま会議は踊っていた。

「スモークがあればなぁ」

そんな一言を言ったのはジータだった。

「スモーク……そうだラムダ、あなたの酸性の霧ってスモークの代わりにならない!?」

「まぁ……代わりにはなりますね」

「ならそれで安全な場所まで逃げるとして、どうやって奴の姿を確認するかだ……」

そう、次に決めないといけないのは敵の正体を見破ることだ。

「……この事は現地に行ってから決めた方がいいかも」

ジータはそう呟いた。

「どうして?」

「土地勘がない私たちを例えるならば……敵の狩場に居るってこと、つまり相手の方が土地勘を駆使してくると思う。だから臨機応変で考えないと」

「でもジータは北海道の土地勘があると思うけど」

「北海道がどれだけ広いのか知らないのか?」

「あっ……」

ジータのこの発言が元になり、この後の作戦はとりあえず生き残るという結論になった。

「じゃ、外に出るよ」

私たちはヒビを通り、元の場所に戻ってきた。

「一旦目隠し用の霧を展開するよ」

ラムダが紫色の球を前方に投げ、割れた時が逃げる合図だ。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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