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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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35話 虫の一部

翌日、私たちは荷物をホテルに置いて北海道観光をし始めた。

「さっぽろ羊ヶ丘展望台に着いたぞー」

「凄い空気が綺麗だなぁ……」

私たちが最初に向かった観光地、そこはさっぽろ羊ヶ丘展望台という場所だ。

「この銅像の人は誰なんだろ~」

ジータは興味津々で千尋さんに聞いていた。

「Boys, be ambitious.って書いてあるね」

「ぼーい……何だって?」

「ちょっとジータ、英語が分からないの?」

「ラムダは英語分かるの?」

「分かるさ、アポォペェンってさ」

(それって英語なのかなぁ?」

「青年よ、大志を抱けっていう意味なんだけどなぁ……これクラーク博士が言った言葉ね」

「へぇ……青年じゃないけど何となくわかった」

ジータと私はクラーク博士像の前で同じポーズを取った。

「ほら、写真を撮って!写真を!!」

「千尋さん早く~」

「……もう、全くかわいい奴らなんだから」

そう言って千尋さんはしっかりと写真を撮ってくれた。

「千尋さんは撮らないんですか?」

「私は写真が苦手なんだ。もしあれだろ?私が写真に写ると心霊写真のようになったら怖がるでしょ?」

「確かに怖くなりますね」

「そういう事よ、だから苦手なのよ」

そう言って千尋さんは速足で次の場所に向かっていった。

「……なんだろうなあの速足」

「よほど写真に写りたくないのかなぁ」

ジータはなんだか少しだけ不機嫌のように感じた。

「ラムダ、ジータの気分落ち込んでる気がするけど」

「分かった、ぶち込んどく」

ラムダは紫色の球をジータの口の中に入れた。

「ふわぁぁ……喉が焼けるぅぅ」

「ほら、機嫌がよくなった」

「酸性の霧を喉の奥に突っ込んでジータの気分をあげるって字面から見たらえげつない行為だなぁ」

私たちは千尋さんの後を追ったが一般客とすれ違ったとき、私は何か変な気持ちになった。

(なんだこの感じ……さっきの男性、一体何?)

「ジータとラムダ、何か違和感を感じた?」

「いいや、まったく」

「分からなかったなぁ~」

私たちはさっきの違和感を無視して千尋さんの元に向かった。

「君たち遅いと思うけど?」

「ごめーん」

「次のバス行っちゃったよ」

私たちが来るのが遅くて乗る予定だったバスを逃してしまったらしい。

「でも次のバスがあるし……いいでしょ?」

「まぁいいんだけどさ……」

そう言うと千尋さんは鉈を出した。

「どうして鉈を?」

「気が付いていなかったのなら間抜けだな」

そう言って千尋さんは私の後ろの人に鉈を振った。

「……虫っぽい見た目だけど……どうしたんだ?」

私たちは後ろを見た、そこに立っていたのは腕がカマキリの鎌になっている人だった。

「あれぇ?ばれないように変装してたんだけどなぁ?」

(あれ、この人の顔さっきすれ違った人だ)

それは私が違和感を感じた人だった。

「気持ち悪い手だなぁ?それ?」

「千尋さん、この人知ってます!?」

「知らないわよ!?こんなグロテスクな手の事は!?」

千尋さんは取り乱している様子だったが気絶はしなかった。

「まぁいい、虫じゃない体だから気が持ちこたえれるけど……なかなかなものだね」

私たちはカマキリ男から距離を取った。

(しかし手がカマキリの鎌になるなんて……一体この地では何が起きてるんだ???)

私たちはこのまま戦闘に突入していくがこのカマキリ男がどこから湧いてきたのか、それで誰が送り込んできたのかが分からなかった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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