34話 温度差の大きさ
ホテルの部屋で数時間休憩していると千尋さんが帰ってきた。
「あっ、千尋さんだ」
「服買って来たぞ~」
千尋さんはそこら中にある服やでシャツを買ってきたようだった。
「サイズは分からなかったけど大体私と同じ体型だろうから同じLサイズを買ってきた、ダボッとしてる方がいいでしょ」
千尋さんはジータに服を渡した。
「じゃあ着替えるよ……」
ジータは下着を穿き、服を着た。
「なにこのシャツは」
シャツのプリントはとてもシュールな笑いを誘ってきた。
「なんだその魚に足が生えてるのは……笑っちゃうね」
「これかわいいと思ったんだけどなぁ……ジータやラムダはどう思う?」
「なんだろうなぁ……千尋さんファッションセンスないね」
「ジータと同意見」
その言葉に千尋さんがショックを受けた。
「もうだめぽ……まじむりねる」
そう言って千尋さんは一足先に布団にもぐった。
「……千尋さん、そんなショックを受ける事なの?」
そう私が言うも千尋さんは聞いていなかった。
「仕方ないか」
私は一人で明日の観光の場所を調べ始めた。
「大通公園に行ってみようかなぁ……北海道庁旧本庁舎も捨てがたいけど……」
そんな事を考えていると風呂の時間になった。
「千尋さん、風呂の時間ですよ」
「うぅ……どうして私の服を貶すの」
「いいから風呂に行きましょ」
私たちは風呂に入りに行った、風呂場はとても豪華な場所で一般人もたくさん入浴していた。
「すっごぉ……こんなホテルをライさんが予約してくれたんだよね?」
「そうだけど……」
千尋さんのテンションがぶち上っているとジータとラムダは体を洗い始めた。
「ほらほら、背中流しますよ~」
「ありがと~でもこれで裸の付き合いって事なのね」
そんな事で私たちの絆が一層強まった。
(もしかしてこの事がライさんの目的なのかな……最近仲間を疑いすぎていたからかな……?)
私は無駄なことを考えていたがとってもつまらないと思い、考えるのを止めた。
私たちが風呂に入っている時、北海道の某所では……
「あーどこかに美少女いねぇかなぁ……?」
「居るのはババァやらヤ〇〇ンばっかりだ」
「そうだな、どこかに落ちてたりしねぇか?」
男3人路地裏を歩いていると目の前に女子が座っていた。
「なんだあいつ……」
男たちはつばを飲み込み、目の前の女子に近づいた。
「おい……お前女子か?ならホテルに行こうぜ」
男の一人は女子をナンパしようとしたが女子は立ち上がった。
「何ナンパをしようとしてるんだ?」
その女子の左腕には火傷の痕があった。
「その腕……大丈夫か!?」
男の一人は本気で心配をしていたがそれよりも先にもう一人の男は女子の手首を掴んだ。
「私の腕を掴んで……るんだ?」
その時、女子の腕の上を何かが通り、男の耳にその何かが入った。
「なんだこの虫!?」
「いぎゃぁぁ」
一人の男が地面をバタバタと暴れている中、残りの二人は逃げようとしていた。
「逃がさないよ」
女子のスカートから蜘蛛の触肢が出てくると人間じゃないスピードで二人の動きを止めた。
「動けないぞ!?」
「ふふふ……私好みの人に仕上げて……あ・げ・る・♡……」
その後、3人の男の姿を見た物はいなかったという……
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