表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/161

19話 奇妙な関係

超常現象対策課のオフィスに戻ってきた私と千尋さんはアルターエゴの名前を聞きだそうとした。

「ねぇ、あなたの名前はなんなの?」

「虐めてぇ?」

「年齢は?」

「虐めてぇ?」

「だめだこりゃ、せっちゃんどうする?」

「そんな事私に言われても何も解決できないけど?」

私にはライさんのような考えていることが分かるわけでもなければ千尋さんのような交渉術もない。いったいどうしたらいいんだ?

「何かお困りのようだね~」

後ろからラムダがやってきた。

「ラムダ……電脳世界に居た時の事聞きたいんだけど、この子知ってる?」

「虐めてぇ?」

「知らないな、でも虐めてと言ってるけどそういう性格の子だよな」

するとラムダは紫色の球を手から出した。

「まさかだけど……酸性の霧をここにぶちまけるんじゃあないよね!?」

「そうしようとしてたけど……何か駄目な点でも?」

「いやだってここ室内だよ!?」

「そりゃそうか、なら屋上はどうだ?」

「屋上なら大丈夫そうだけど……風があるしなぁ」

するとラムダはアルターエゴの口の中に紫色の球を押し込んだ。

「ってちょっと何やってるのよ!?」

私が止めにかかったが時すでに遅し、アルターエゴの体内で紫色の球が割れ酸性の霧が体内で広がった。

「うへへ……じりじり熱くて気持ちいいぃィ」

「あれ……無事なのか……?」

すると千尋さんはこう言った。

「なるほどね、レガリアの超再生で内臓を即時に修復して快楽を得ているのか」

すると千尋さんが言ったことをべらべらと言い始めた。

「名前はジータで年齢は分からなーい」

「べらべらと話し始めたけど……」

「そうだね、気持ちよくなったから言ったのか?」

(こいつはとても気持ちよくなければいう事を聞かなさそうだなぁ……)

するとジータはラムダに近づいて行った。

「何そのレガリア~とても私と相性いいのね」

そう言ってジータの指がラムダの体の線をなぞっていた。

「ひっ」

ラムダは突然体を触られたことにびっくりしていた。

「うへへ……とても気持ちいいよぉ」

「千尋さん、この人を何とかしてください!!!」

ラムダはとても困った顔で私と千尋さんの方向を見ていた。だが私と千尋さんは違う場所に目線をやっていた。

(とってもエロティックだなぁ……)

「もう逃がさないよぉぉ」

「ちょ……どっちでもいいから助けてぇ!!!」

ジータはラムダの体を押し倒したが私と千尋さんはそれを横目にカップラーメンを食べていた。

(やっぱりこういう日常を見ていると飯……いや麺が進むわね)

私はラムダがジータに襲われているところを見て麺を啜るのをはかどらせていた。

「ちょっと二人とも私を見て麺を啜らないでくださいぃぃ!!!」

「うへへ」

私は残りのカップ麺の束を持ってフリースペースで食べ始めた。その光景を見る人影が一つ、それはフローズンさんだった。

「食べる?」

「いいや、やめておく。まだ腹には麵が残ってるんだ」

そして私はカップ麺との孤独の戦いに挑んだ。

最後まで見てくれてありがとうございます。

少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想とレビューをお願いします!

評価が自分のモチベーションになってハッスルハッスルするのでよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ