16話 レガリアの便利なところと不便なところ
会社に帰ってきた私は千尋さんにこう言った。
「ねぇ、コンビニに行ってカップラーメン全種食べない?」
「いいけど……その金誰が払うのかなぁ……?」
「私が払いますけど、一緒に食べます?」
「私はパスで、だって太ったら動きが遅くなるじゃんか」
「なら行ってきまーす」
私は金庫から金をある程度持ってコンビニに走った。そしてコンビニでカップラーメン全種を一個ずつ買い、会社のフリースペースで食べ始めた。
(しかしカップラーメンの種類が多すぎる、確かにこりゃ太るかもしれないね)
その時、フローズンさんが通りかかった。
「……どうした?」
「カップラーメン全種を食べようとしてるんだ」
「そうなんだ……楽しそうで何よりだ」
「フローズンさんは何か用事とかあります?」
「いいや、フリーだけど?」
「なら一緒に食べましょ、この量を食べきるには時間が居るので」
フローズンさんはカップラーメンを2つ持ち上げた。
「いいけど……2杯ぐらいしか食べれないよ?」
フローズンさんも協力してくれたがとても人間の胃袋では裁ききれないほどに量が多い。だけど私は食べても食べても食欲がもっと食べたいとせかしてくるのだ。
「私はもうギブ……」
(そうだ、フローズンさんが傍にいるときに聴いておきたいことがあるんだ)
「そういえば……レガリアってのは一体……何ですか?」
私はカップラーメンを食べながらそう言った。
「麺を啜りながら話すなよ……レガリアは精神力の象だね、知り合いにレガリアをコピーする人がいるんだけどその人曰くレガリアを複数持ってる場合、1つのレガリアしか発動できないらしい。同時に発動は出来ないんだって」
「つまり瞬間移動と矢を放つのは出来ないんですね」
「そうだ、そしてレガリアを使うとクールタイムが存在するんだ。一部を除いてだがな……」
「一部を除いて?」
「そうだ、頭の中を覗くレガリアや行動を書き込めるレガリアがその例外だね」
(何その怖いレガリアは……)
「でもフローズンさんのレガリアって瞬間移動ですよね?」
「まぁ……セツナから見れば瞬間移動って感じるかもしれない。だけど本当は違うんだ」
「違うって?どのように違うんですか?」
「セツナには瞬間移動としか見えていない。だけど本当は時を止めてるんだ」
「時を止める……最強ですね!」
「時を止められる時間は5秒だけ。だがクールタイムがある、1秒程度だけどね」
(私から見れば瞬間移動だけど時が止まった世界の事を感じ取れていないから瞬間移動と誤認したのか)
するとフローズンさんは椅子に座り休憩した。
「だけどそのカップラーメン、完食できるのか?」
「出来ると思います、必ず!」
「あっ、言い忘れてたことがあるけど……そのカップラーメン、物凄く辛いから」
すると私の舌が猛烈に痛くなり、私は地面に転がった。
「イテテテテテテ」
「ほら言わんこっちゃない」
私は激辛カップラーメンを食べてしまい、地面を這いつくばっていた。
「ひぃ……水を……」
「やめておいた方がいいよ、刺激するだけだ」
「なら私一人で水を……」
私は水を一口飲んだ。するととてつもない痛みと喉に伝わる感じたらダメな痛みが体の中に入っていくのを感じた。
「ウギャァァァ!!!」
「なんでも食べるセツナでもまさかこうなるとはね……」
流石にこの辛さには慣れていなくて私はのたうち回った。その光景を見たフローズンさんは静観していた。
(だずげで゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛)
心の中ではもはや救済を求めていた。だがそれを面白がって見ている人が一人。いた。
「許さんぞぉ……許さんぞぉぉぉ!!!」
のたうち回っている私の姿をみて笑っていた人、それはラムダだった。私はラムダ目掛けて走りとにかく粛清をするためにそばに行った。
「そこで止まれこのスカタン!」
「ひぃぃぃ!!!」
私たちは感謝の中でドンパチをしたがその場に居たライさんから咎められなかった。こんなことって許されていいのか……?
{超常現象発生、職員はポジションについてください}
「……辛いぃぃぃ」
辛すぎて私は半泣き状態だった。
「じゃ、私はこのカップラーメンをまとめておくよ、そして超常現象対策課の場所に置いてるから」
こうして私たちはホームに向かい、とにかくこの行き場のない苦しみをどこかにぶつけてやりたいものだ。
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