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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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132話 化けの皮

ホテルに帰ってきた私たちは渡された地図を見ていった。

(地図がさしてる場所って多分だけど倉庫街だよな……)

「少しだけ心配な場所だね、よし交渉には私とセツナが行こう。だが裏では鏡花とタウとラムダが待機しておいてほしいな」

「もしかしてこの倉庫街に行くでござるか?」

「ああ、交渉かもしれないしな、さっそく行くぞ」

私たちはライさんについて行き、例の倉庫街に向かって歩き出した。

「ねぇ、セツナは奴らが倉庫街に呼び出すってどう思ってる?」

「どうして倉庫街なのか疑問ですね」

「そうだ、どうしてかはわかるか?」

私はどうして奴らが倉庫街に私たちを呼びだすのかを考え始めた。

(普通だったら喫茶店で落ち合うのだけど……もしかして声が聞こえにくいから?)

「声が聞こえにくいからですかね?」

「うーん、まぁそれもあるんだけどね……考えられるのは私たちを人知れずに始末するだけか、それかただ単に場所を用意できなかったっていうところかな」

「つまり私たちを殺そうとしてるってコト?」

「そうかな」

そして私とライさんは指定された倉庫の中に入った、すると倉庫の中央には椅子が置かれていた。

(なんだか静かな倉庫だなぁ、それに周りがすっきりしてる)

私たちは椅子の近くに行くと奥から人が出てきた。

「どうもどうも、さっそく話し合いをしましょうか」

「なんだか殺風景ですけど、どうかしました?」

「私たちは拠点を持たないんですよ、ですから勝手に倉庫に椅子を持ち込んでるんです」

ライさんは心を読んでいるかのような雰囲気を出していた。そして奴には聞こえない声でわたしに耳打ちをしてきた。

「どうやらこいつは嘘をついてないらしい、だけど周りから心の声が聞こえてきてる」

「そうですか……」

話し合いが始まっていくとどんどんと私は奴らを信用できなくなってきた。

(どうしてだろう、奴らの話を聞いて行くとどうもうさん臭くなってきた)

「それで、あなた方は私たちを潰しに来るんですか?」

「ああ、この土地にいる限りな」

「観光とかをやってもか?」

「ああ、県民に被害を被らせる可能性のある奴をこの土地に入れない」

するとライさんは立ちあがった。

「なるほど、ならこの周辺から人が退避したのはどういう事だ?」

ライさんは私の手を握った。

「ばれていたのか。だがそこは射程距離内だ」

その時私とライさんが座っていた椅子が爆発し、とてつもない衝撃が後ろから来た。

「ぐおおお!?!?」

「フゥゥウウ!!!」

爆炎に包まれた私たちだったが何とか人の形を保っていた。

「やっぱりか……逃げるぞ!」

ライさんは私を連れて出口に走っていった。

「罠だったか!!!」

その時出口から外で待っていた3人が援護をしてくれた。

「うおおお!!!走れぇぇ!!!」

「しんどぉぉぉお!!」

私とライさんは走って出口を抜けた。

「やっぱり罠だったの?」

「ああ、それに奴らは自警団ではない、自警団を騙った奴だ」

「その証拠は何なのよ?」

「私の頭さ」

ライさんは奴らを自警団を騙った奴と見破っていたのだった。

「それに今目の前にいるのは本当の自警団だと思うけど?」

目の前には途轍もなく怒りのオーラが見えている人が立っていた。

「誰だお前ら……」

「私たちは最近アルファとオメガをやっつけた者だ、中で暴れている自警団を騙った奴らを片付けてくれないか?」

「ああ、分かった」

自警団の人は倉庫の中に入っていき、中から声にならないほどの断末魔が聞こえてきたのだった。

「……一体あの人は何だったんだろう」

私たちは腰を抜かしながら倉庫の中を覗いていた、そして中にいた人が自警団の人に処刑されたのか外に出てきていたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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