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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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129話 人間の道を外れた外道

傷が癒え、私は現実世界に戻った。

「ふぅ、傷はとりあえず癒えたかな」

現実世界に降り立った後、急に声が聞こえた。

「ボォォォオオオオ!!!」

「うるせぇぇええ!!!」

後ろから声が聞こえてきたので私は振り向いた、そこに居たのは先日月宮を切り付けた化け物だった。

「化け物だぁああ!!」

「グオオオオオオ!!」

私は化け物から逃げようとしたが奴は狭い路地に入れなかった。

(あれ、この状況って一方的に撃てるよね)

私は今さっきオメガを喰らった時に獲得したレガリアを発動してみた。

「おお、ロケットランチャーが出てきた」

私は化け物にロケットランチャーを向けたがじっくりと考えた。

(あれ、ここで撃ったら私と化け物丸ごと昇天するんじゃあないの?)

ロケットランチャーを撃つのをためらっていると化け物は建物を破壊しながら私の方に向かって突撃してきていた。

「うおおお!!!やっべぇええ!!」

私は後ろに向けて逃げた、その途中で手榴弾を生み出し、奴に投げていった。

(恐らく奴は私だけを狙ってくる、つまり安全な地域まで奴を誘導していけば!)

その時上の方からヘリの音が聞こえてきた。

「そこにいるセツナちゃん光の方に走っていきなさい!」

上からライさんの声が聞こえてきた。

(もしかしてあのヘリに千尋さんたちがいるのか!?)

千尋さんがどこかに連絡していたのは恐らくヘリを貸出してくれる人たちに連絡を取っていたのかと感じていた。

「まぁいいや、安全な場所まで逃げるとするか!」

私は光に導かれながら走っているとラムダたちと合流した。

「ラムダ!大丈夫だった!?」

「セツナさんも大丈夫でした?」

「オメガを始末した、あとはアルファだけだ。あと追ってきてるのは恐らくアルファだね」

建物を破壊しながら追ってきているアルファを見てラムダたちは恐れた。

「何だよあのグロテスクな奴は!?」

「あいつはアルファだ、ウイルスによって変異している。いいから逃げるよ!」

「逃げるのなら任せて」

タウはそう言うと私たちをカードにし、タウも自身をカードにして飛んでいった。

(一体どこに行くんだ?)

タウのカードはヘリに吸い込まれ、そこで私たちは元に戻った。

「これでいいだろう」

「ありがと、それに何も言わずにここに連れてきた判断はいいな!」

私はロケットランチャーを取り出した。

「うわっ!?それってオメガを喰らったのか!?」

「ああ、腹に風穴があってな、喰らわなければ死んでたよ」

私は奴に狙いを定めていたが奴は爪を飛ばして私の胴体に突き刺してきた。

「痛いが問題ない……これで決める!」

私はロケットランチャーのトリガーを引き、奴に向かって発射した。

「ぐおおおお!!!」

ロケットランチャーの弾が奴に着弾すると派手に爆発し、肉片が飛び散って私は空に吹き飛ばされた。

「うわぁぁ!?!?こりゃやべぇ!!!」

「まったく、面倒な人だね」

タウはヘリから飛び降り、私に向かって飛び、カードにした。

「ありがとタウ!!」

「仲間だからな、助けるのが一番だろう!」

タウもカードになり、カードが地面に落ちると私とタウは元に戻った。

「これでアルファは死んだのよね?」

「ああ、ロケットランチャーを至近距離で喰らったんだ。死んでなかったら私たちでは殺せないよ。それかミサイルを撃ち込まないといけなくなるぞ」

空から肉片が降ってきて周りの人間はパニックになる中、ヘリコプターは私たちのそばに降りてきた。

「大丈夫だったか?」

「タウが助けてくれたから大丈夫だよ」

「良かった……犠牲になったのはタウの服だけだね」

千尋さんの一言が気になりタウの姿を見た。それは見事にすっぽんぽんのタウがいた。

「……キャァアアアア!!!」

タウは自身のみすぼらしい姿に今気が付き、絶叫していた。

「ここは街中だ!今すぐホテルに向かうぞ!」

私たちはヘリに乗り込み、急いでホテルに向かったのだった。

(これでアルファとオメガはこの世からいなくなったのよね、これでよかったのかな)

私はアルファとオメガをやっつけた事が良かったことなのか、間違っていたのか分からない。

「千尋さん、これでよかったんですよね?」

「ああ、人々が犠牲にならなくなるからいいと思うけど……」

「セツナがそう思うのも分かる、だが戦闘では勝ちは正義、負けは悪とされている。一体真実は何処にあるんだろうな」

すると太陽が出てきた。

「……裸で受ける朝日はいいものだ」

「そうか」

私たちは静かにホテルに戻っていったのだった。タウは自身をカードにして部屋に運んでもらうように私に頼み込んだのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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