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ビヨンドザアンノーン?  作者: 猫こんた


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116話 単独行動

千尋さんたちが帰って来てから私たちは話し始めた。

「千尋さん、タウが私を襲ってきたアサシンを捕まえてきたけど、どうする?」

「嘘ぉ!?まさかタウがやったのか!?」

「そうだけど……どうしたの?」

千尋さんはそう言って奴が封印されたカードを見た。

「ふーん、それでどうするの?」

「みんなで決めたいんですよ、こいつを殺すか警察に捕まえてもらうか」

「私は警察に渡すに一票だね、襲われたのはせっちゃんとタウだろう?誰も殺していないだろう」

千尋さんは警察に渡すと言っていたがラムダは殺すと言っていた。

「どうせ警察に渡したとしても恐らくすぐ外に出てくる。だから今ここで殺してしまった方がいい」

(ラムダって敵に容赦ないのかな)

ジータはラムダと同じ理由で殺すと言う事にしていた。そして鏡花さんに話を振った。

「私は殺すも生かすもどっちも選ばない。私には関係が無いでござるからな」

「鏡花さんってもしかして中立ってところですか?」

「そうだ」

そしてタウは警察に渡すことにした、最後は私だ。

(選ぶとしたら警察に渡す方だがどうせ出てくる。それにアルファとオメガとの交渉材料になる、一体どうしようか)

私は結論を出せずにいた。

「せっちゃん、もしかしてアルファとオメガの交渉材料になると思ってた?」

「思ってたけど……どうしてわかったの?」

「恐らくアルファとオメガはこいつを切るつもりで私たちに仕向けてきたかもしれない。つまり交渉には応じないかもしれない」

(確かにそうかもしれない……なら警察に渡すか)

「警察に渡す、それでいいよね」

「なら警察に渡すとして話を勧めよう」

そう言ってタウは奴を実体化してすぐ手足を縛った。

「何だこれは!?」

「お前は負けたんだ。大人しく豚箱に行け」

タウはそう言って奴を抱えて警察に引き渡しに行った。

「まったく、タウはどうして人が変わったように私たちを助けてくれるんだろうな」

「さぁ、でも世の中知らない事がある方がいいよね」

こうして私たちは風呂に入りに行ったのだった。





そして香川県のとある場所、私が所属している会社の誰かが単独行動をしていた。

「ねぇ、君がオメガだよね」

そう彼女が言うとガバメントをオメガに向けた。

「……名を知っているのなら敵か」

するとオメガは何もない場所から銃を出し、一気に振り向き彼女にぶっ放した。

「おっと、急に撃ってくるか……血がたぎるなぁ」

彼女は後ろにかわしており、距離をとっていた。

「私一人で来てよかったよ。他の人が居れば邪魔になってたし」

すると彼女の後ろにはアサルトライフルやらサブマシンガン、そしてスナイパーライフルが浮かんでいた。

「ぶっ放せ!フルバースト!」

そう彼女が言うと銃が一気に火を噴き始め、オメガは仕方なく撤退していった。

「あっ、撤退していきやがった……しかしこの地に超常現象対策課が居るのかなぁ?」

どうやら彼女は私たちを探しにこの地にやってきたらしい。そして彼女のスマホは鳴り始めた。

「ってフローズンか、放置しておこ」

そう言って彼女はスマホの電源を切り、香川の街中を歩いて行ったのだった。


最後まで見てくれてありがとうございます。

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