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107話 習性

周りのゾンビを退治し終えた私とタウ、上から千尋さんが降りてきた。

「あれ、どうしてお前がここに!?もしかして」

「あーそういうのいいから、現状はこんな感じだ」

タウはめんどくさそうにして周りの事を見せた。そして私はタウに私たちにどうして協力するのか聞いた。

「だがどうしてタウは私たちに協力をするんだ?するメリットが無いように見えるんだが」

「私の話聞いてなかったのか?私は楽しそうな方に着くって決めてるんだ」

「つまり日和見ってことだよね、なら今はどっちが楽しそう?」

「どちらかというとそっちが楽しそうなんだよな」

そう言うとタウは手を出してきた。

「だから、変なことがあった呼んで」

私はその手を握るのに躊躇していた。

(もしタウが向こうに顔を向けたら私たちの情報を言われるかも、どうしようか)

「ほら、手を握ってよ」

私はタウに少し脅される形で手を握った。

「じゃ、今日からよろしくね」

タウはにっこりと笑った。

「千尋さんこれっていいんですか!?」

「まぁ、敵の情報を持っていそうだしいいと思う、だけどライさんに聞かないといけないのかなぁ」

千尋さんはタウの扱いについて悩みまくっていた。

「ラムダと一緒に居させてくれるだけでもいいから頼む」

「うーん、修羅場になりそうだな」

「どうしてだ?」

「ラムダをねーちゃんって慕う人いるからね、精々喧嘩にならないようにしてね」

「分かった、なら宿に帰るぞ」

千尋さんはそう言うと私たちは宿に帰っていった。

「ただいま~」

「おかえり、ってタウがいるじゃあないか!?」

ラムダは私と千尋さんの後ろにタウがいる事に驚いていた。

「どうも~一旦協力することになった人だ~」

タウはラムダのそばに行くとぴとっとくっついた。

「なんでちかよるん?」

「ええやんか~」

その光景を見てジータは嫉妬をしていた。

「私だけのねーちゃんなのに……どうして奪うの」

私と千尋さんは風呂に入る準備をしているが他の4人はその傾向は無かった。

「みんな、風呂に入りに行くよ」

「はーい」

ラムダはタウを振りほどき、着替えを準備し始めた。ジータはラムダの様子を見て着替えの準備をした。

「鏡花さん、風呂行きますよ」

「分かったでござる」

私たちは香川初の風呂に行くことにした、体中が汗と血がついていて気持ち悪かった。

「さてと、風呂だー!」

私たちは体を洗った、ふとシャワーのお湯を見ていると要らない事を考え始めた。

(もしかしてこれってうどんを茹でたお湯じゃあないよね?)

「ラムダ、このお湯はいったいどこから来てると思う?」

「うどんのゆで汁やろ」

ラムダもそう思っているようだった。

「私もそう思うね~飲んでみる」

タウは私とラムダが言っている事が本当なのか確かめた。

「普通のお湯やないか!?このアホゥ!」

タウは私とラムダにツッコミを入れた。

(ああ、これが大阪人のツッコミなのか、とっても気持ちいなぁ)

そして湯船に浸かった。

「なんだか柔らかいお湯だなぁ」

「タウそんなことわかるの?」

「知らんけどな、なんだか柔らかいんや」

大阪人のトークを見ているとなんだか漫才を見ているような気分になっていた。

「そういえば千尋さん、ゾンビって例の二人組の仕業ですよね」

「そう考えるのが妥当だな、だが昼には現れず夜に姿を現すとなると夜行性と考えられるな」

私と千尋さんはゾンビの特性を話し合っていた。

「私、ゾンビの大群と対峙したんですけど奴ら言葉を話さずとも連携が取れてました」

「テレパシーで会話しているのか?それとも種の行動原理に基づいて行動してるのか……これから研究していくか」

そして私と千尋さんは風呂を上がり、ホテル併設の食事会場に向かった。

(他のみんなは来るけど、先に食べちゃお)

指定された席に座ると私と千尋さんは食事をとりに行った。ここはバイキング形式で肉やら魚が置いてあった。

「千尋さんは何を食べるんですか?」

「私はバランスよく食べるけどせっちゃんはどうする?」

「私は魚と米を食べる、肉を食べるのはちょっと……ね」

私は魚を皿に盛りつけ、お椀に米を持っていった。

(しかしここは一般の人も来る場所、食べる量を制限しないとな)

レミちゃんはラムダが連れてくるから食べれないってことは無い。

「さてと、先に食べておきますか」

「そうだね、いただきまーす」

私と千尋さんは先に食べ始め、みんなの到着を待っていたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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