106話 夜行性
夜になり私たちは部屋の中にいた。
(全くこの地域に超常現象が起きてるのか?今のままだとうどん県旅行だがどうなるんだ?)
その時外から銃声が聞こえてきた。
「今なんだか銃声聞こえた気がするんだけど」
「気のせいじゃあないの?花火かもしれないし」
だが明らかに銃声が聞こえてきた。
「……撤回する、これ絶対銃声だわ」
千尋さんがそう言うと外を見始めた。
「あっ、あそこにいるぞ!?それに大量に人が銃を!!」
「千尋さん、それって本当の事ですか?」
「ああ、あそこ見てみろ」
私は千尋さんに指さされた場所をじっくり見た。
(なんだか人が銃を持って乱射しているな……)
「今すぐ一般人を助けに行くよ!」
千尋さんは鉈を手にすると窓から飛び出していった。
「ちょっと千尋さん!?」
千尋さんは落下する際中、黒い何かが千尋さんを蔽い、落下の衝撃を無くしたのだった。
「まったく、千尋さんは幽霊の力で衝撃を相殺してるけど私たちは普通の方法で下に行かないとか」
私は走って銃声の鳴る方に走っていった。
(もしも銃を撃ってる奴が電脳世界にいた人間もどきだとしたら何か真実近づけそうだなぁ)
そして銃声の鳴る場所に来た、だが銃を持った奴らが私に銃口を向けた。
「おっとぉ、これは少しまずーいか」
私は車に向かって飛び、それと同時に奴らは私にめがけて撃ってきた。
(あっぶねぇ……反応するのがコンマ一秒遅ければ蜂の巣だな)
私はどうにかして奴らを私の射程圏内に入れたいと思ったが奴らは完璧の銃口管理で遮蔽から出ればジ・エンドだろう。
(仕方ないか、街中にある車が壊れるがレガリアで奴らを始末するか)
私はビー玉を手のひらに出し、前方に投げた。
(どうにかしてみる方法はないか?模索をするんだ)
私は適当にレガリアを発動させ、ビー玉が軽トラになって奴らを潰していった。
(断末魔が聞こえない、こっそり見るか)
私はこっそり遮蔽から顔を出した、奴らの目は緑で明らかに正気を失っている様子だった。
(うーわ、こりゃゾンビっぽいな)
私はビー玉を投げ、ゾンビの前で軽トラに変化させた。
(おー、派手な花火になったな)
ゾンビの近くでビー玉が変化した時、ゾンビの体が爆発四散した。
「この数だと私が突撃しても大丈夫か」
私は刀を持ちゾンビに突撃していった。
「銃口が向いてるなぁ!!!」
車の後ろに隠れながらゾンビに近づいて射程に入れようとした。
(そろそろ射程距離だな)
「四季の舞・秋!」
私は四季の舞・秋をしながらゾンビに近づいて行った。するとゾンビは銃を撃ってきた。
(まずい、このままだと被弾しちゃう、どうする!?)
私は少ない時間で考えを巡らせていた。その時大阪にいた時に鏡花さんと鍛錬した時の言葉を思い出した。
(敵の殺気に目線や手首の向きを見るんだ……)
私はゾンビの目線や殺気、手首の向きを見た。
(見えた!)
私は刀を射線上に構え、銃弾を斬った。
「オララァ!!!カチコミだぁ!!」
私は下に振り抜いた刀を思いっきりゾンビに向かって逆袈裟を食らわせた。
「オラァ!!!」
あらかたのゾンビは軽トラで押しつぶされていて残るゾンビは3体だった。
「あと3体!」
私はゾンビに向かっていった、だが私は気が付いた。頭に真っ白のカードが突き刺さっていたことに。
「この真っ白のカード……まさか」
私は真っ白のカードが刺さっている方向を見るとそこに居たのはタウだった。
「まったく、銃声が聞こえたらこれだよ」
「このカードってやっぱりタウの物なんだね」
「ああ、これは程よい回転で飛ばしたら敵にぶっ刺さるっていう代物だ」
「やっぱりあんたってマジシャンよね?どうしてアルターエゴ側に居るの?」
私はタウに思っていた質問をぶつけた。
「楽しそうだなって思ったからかな」
そして私とタウはあたりにいるゾンビを駆除しに散っていったのだった。
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