101話 血の特性
私は荷解きを終えると私は暗殺課のオフィスにの前に向かった。
「入りますよ~」
私はドアをノックして入ろうとした、すると私には数十の銃口があった。
「何の用事だ?」
(恐らく暗殺課の人だとは思うけどそんなに銃口を向けるのか?)
下手に動けば蜂の巣にされるのは目に見えている。私は用件を伝えた。
「フローズンさんに会いに来た」
「何のために?」
私は胸元に隠してあったロザリオを出した。
「これの正体を何なのか聞きに来たんだけどね」
すると奥からフローズンさんがやってきた。
「ちょっと何事ってセツナじゃんか~元気にしてた?」
「北海道に行ったり大阪に行ったりと大忙しですよ」
「最近見ないなと思ってたら仕事かぁ~お疲れさん」
そう言うと私を暗殺課のオフィスの中に案内してくれた。
「さっきあなたを撃とうと思った奴、誰だか知ってる?」
「いや、まったく知らない人だった」
「紹介するよ、こいつは月宮翠だ。レガリアはフルバーストで銃器を浮かせ、一斉掃射するっていうイカれた人だ」
「さっきはごめん」
「いやいいんですよ、私だって死にそうな経験をたくさんしてますし」
「それでこのロザリオの事について聞きに来たんだよね」
フローズンさんは首から提げてあるロザリオを私に見せた。
「そうですね、刻印が若干違うしなんだか色も違うんですよね」
「まぁな、親から聞いた話だが本流のロザリオはいぶし銀、本流以外の血筋は黄銅色のロザリオだ。セツナのは黄銅色のロザリオだから分家だね」
「でもどうしてロザリオをどうして首に?」
「私たちの血筋の人々のほとんどが運動神経がよくてね、ほとんどが暗殺を生業としてるんだよね」
「暗殺業を……仕事に」
「そうだ、私だって親だってそうだ、まぁ一部違う奴もいるけどね」
フローズンさんは少し顔をそむけた。
「どうしてあの男に惚れたのか分からないけど極道の血も入っちゃってるからね」
「極道……と言う事は?」
「完全に裏稼業の家系だね。それでセツナの家系はどうなってるの?」
私はロザリオの中から家系図を出した。
「これがセツナ、親を辿っていくと……あっ、少しだけど近い親戚関係だね」
「そうですか……」
「まぁ血が途切れない限り血の力は続くからセツナも何かしらの力に目覚めてるかもしれないね」
「何かしらの力……そういえばレガリアを持ってるんですけど」
「えっ?そうなの?」
私はフローズンさんにレガリアを伝えようとしたがフローズンさんは何となく察しがついていた。
「たぶんセツナのレガリアは限定的な場所で腕が変化する、そしてなんでも食べれるって事かな」
「いや、フローズンさんの思ってることとは違うと思います。多分私のレガリアは食べた相手のレガリアを奪うレガリアだと思いますね」
フローズンさんは少しだけ悩み、私の言っていることに合点がいったらしい。
「まぁそうかもね」
「ならフローズンさんの親もレガリアを?」
「そうだね、手で触れた物を爆弾に変えるっていう超迷惑なレガリアを持ってるね」
(物騒だなぁ)
「でも本人曰くゴミがこれで爆発できるからゴミ捨てに行かなくて済むって」
「なんだかめんどくさがりだね」
そんな話をしているとドアが開く音がした。
「お邪魔するよ~」
「あっ、やっと来た」
後ろを見ると親子連れがやってきた。
「紹介するよ、こっちがセリア・莉奈、そしてこのなんだかでかいのが私の母のセリア・ブラスコだ」
「よろしくね~」
「いつも私の娘がお世話になってます~」
「どうも」
そしてブラスコさんがとっても大事なことを聞いてきた。
「そういえばあなたは分家の方ですよね、すこしだけ耳に入れておきたいことが、私たちセリア家は分家までの家系が分からないので少しだけでいいですので写させてくれませんか?」
「家系図ですかね?」
「そうです~」
どうやらこの人たちは分家の範囲を分かっていない様子だった。
「いいですけど」
私は家系図をブラスコさんに渡した。
「ありがたいです~」
そしてブラスコさんはペンを取り出し、自身の家系図と私の家系図の足りない部分を書いて行ったのだった。
「これでいいでしょう、ありがとうございました」
「いえいえ、私はこれで」
私は暗殺課のオフィスを出て超常現象対策課のオフィスに戻ったのだった。
(しかしフローズンさんの家族ってなんだか個性たっぷり何だなぁ、もしかして私がアルターエゴになる前ってあんなに個性がたっぷりあったのかな?)
私はそんな妄想をしながらロザリオを胸元に隠したのだった。
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