8.帰郷とその後の相談
私とポールは村に帰ることにした。
久しぶりだなぁ。弟妹は成長してそうだなぁ。
「おい、そこのねーちゃんとにーちゃん。随分金持ちだなぁ。俺達にも分けてくれよ」
そんなこと言って、全部持っていく気でしょうに。ためいきでるなぁ。
「ポール、山賊みたい。ちょっと蹂躙してくれる?」
「仰せのままに」
そして、ポールは懐に隠し持っていたナイフを両手に持ち、あっという間に山賊を蹂躙した。流石は元・騎士団長にのし上がっただけの事はある。
山賊―――使えそうだな。私達は山賊を案内人として村への最短ルートを教えてもらった。勿論、案内をしたという案内料は支払う。
「堅気の仕事もしなさいよ~」と告げて、山賊達に別れを告げた。
久しぶりの我が家。
「「「「「リリスねーちゃん、ポールにーちゃんおかえり~」」」」」
「「ただいま(~)」」
「今回はかなりの代金を稼いできたわ。金庫にでも入れておく?」
「そうだな。これからなにかと出費がかかりそうだもんな」
弟妹たちの服とか家族全員の食費とか?
それにしても―――もう私が稼ぐ必要あるだろうか?かなりの額稼いだよね?
「う~ん、それがな。弟達が騎士になるってアコガレを持ってしまってなぁ」
それはなかなか。平民から騎士になるって現実は厳しいんだけどなぁ。
「毎朝素振りをフェンとレスと一緒になってしてるんだよ」
強くはなりそうだけど―――現実はどうなんだろう?
「ところで、お前はポールと何もないだろうな?」
ギクッ。
「そ、それは……。私は、ポールの事を少なからず思ってるけど…ポールは年上だし、私なんかどう思ってるのかわかんないもん!」
そのとき、兄と話している私の真後ろにポールがいた。兄よ…わかってて私に言わせたの?
「だそうだけど?」
「俺としてはですね~。護衛対象として見ていたので、なんとも。今後どうなるでしょうね、お義兄様?」
と、兄を挑発するような発言をした。
これは、今は何とも思ってないけど、今後は知らないよ?ということか?レンアイって難しい。
もう、私は働きに出る必要はないようで、この村に定住するようになった。
と、言っても大神殿からの使者がしつこくもこの家に来たりするので、ポール以下3名はこのまま雇い続けている。弟妹達も大喜び。懐きすぎだよ……。
騎士に憧れてるという弟達はポールも加わって、3人も師匠がいると大喜び。
中央からの使者がしつこいから村に入れないような結界にしようかしら?
と、思ったがごくまれにいい話も持ってくるので、そのままにしておいた。結界については、悪意をもって村には入れないようになっている。
と、思っていたんだけど、大神殿の人間がナイフを所持して村に入ってきた。
この使者たちの殺気についてはポールたちが気づいて教えてくれたからいいけど、結界はどうしたんだろうか?
大丈夫だろうか?…心配しているのは大神殿の神官。聖職じゃないのか?いや、この‘聖女’もたいがいだけど。