31話 - 祝。脱植物。
ステータス確認はこれで一旦終わったかな?
自分たちの成長率にびっくりだ。
特にクラムの成長には驚いたな。
あとで無属性魔法教わろっと!
で、だ。
僕にはまだ「進化」という可能性が残っているわけだけど……
これまであえて経験値を伸ばさないようにじっくり魔法の研究したり体を鍛える時間を作ってたんだよね。
まさかのワカメ転生で行動不可能……
海中生活で魔法は使えないものばかり……
やっと寄生したら超重量のカニで行動制限だらけ……
まともに動けもしなかったからね!!
本当に大変だった……
スローライフってなんだろう……
そろそろさすがにいいよね?
限界まで鍛えたよね?
ここ半年鍛えながらクラムとののんびり生活は楽しかった。
少し名残惜しい気もするけど地上に向けて出発しないとだ。
じゃあ僕の進化先カモン!
”鑑定”ッ!!
★種族:ジュエルクラブ
寄生されたサンゴを取り込み甲羅が硬質化し鉱石や宝石のようになったコーラルクラブの希少種。
寄生されたサンゴに打ち勝ち自らの体内にサンゴの成分を取り込めた勝者のみが進化できるといわれている。今までに確認された事例は数えるほどしかない。非常に固くとても美しい。見たものに幸福をもたらすといわれている。
★種族:グリムジェイドクラブ(特殊変異種)
コーラルクラブの希少種、ジュエルクラブの変異種のジェイドクラブの特殊進化体。
ジュエルクラブの宝石のような甲羅に高い魔力を秘め特殊進化した種族。
全身が美しい翡翠色に輝いており様々な魔法を扱うことができる。
尚この変異は未確認。新種。
★種族:デッドリースコーピオン(希少種)
猛毒を持つスコーピオン種の希少種。砂漠の狩人と呼ばれている。
★種族:ジェイドスコーピオン(希少変異種)
猛毒が硬質化し鉱石や宝石のようになって甲殻を覆っているスコーピオン種の希少種の変異種。
全身が美しい翡翠色に輝いており様々な毒魔法を扱うことができる。
尚この変異は未確認。新種。
★種族:ザラタン(幻獣種)※最終進化種
物語にでてくる架空の巨大蟹の幻獣。
その姿は島のように大きいと言われており生物なのかすら不明。
進化先多いな~!いろいろ頑張ったからかな?
ってかなんかすっごいのでてきたが。
幻?架空?ちょっと欲張ってステータス上げすぎたかな?
幻獣とか憧れるけどさ…これ選択の余地なくないか?
島サイズなの?しかも生物か不明って……
で、こいつ最終進化らしい。
めちゃくちゃ強いからここで打ち止めってこと?
いや、強いのかこれ……?
寄生もできないかもしれないぞ……
うーーーん。
カニで生を終えたくないしなぁ……
ユニコーンとかもうすこし心揺さぶられる幻獣ならなぁ。
『ねぇねぇクラムはどう思う?パパが島になるらしいよ~』
≪ちょっとなにいってるかわかんない~≫
『だよね~。自分でもなにいってるかわかんないわぁ~』
はいはいナシナシ。
悩んだフリしてみただけ。
ネタ枠かこいつは……?
スコーピオンってサソリだよね?
同じ甲殻類への進化で地上へ踏み出す第一歩によさそう!
サソリってかっこいいし!
……とおもったんだけど詳細内容的に毒魔法使えるようになったから進化先に出てきたんだよね?
毒要因これ以上絶対いらないな!?
毒の申し子クラムちゃんがいるのに!!
もしクラムちゃんの毒きかなかったら詰みじゃん。
僕それ以下になるの確定してるのにね。
ってことで役割被りの為却下!
ただの下位互換乙!!
そんなわけでグリムジェイドクラブ一択かな?
新種だし、クラムと同じ系統の進化だよね?
いや、クラムって特殊進化体の変異種だったっけ?
これは変異種の特殊進化た…どっちゃでもええわっ!
まぁ同じサンゴ産だもんね。
クラムより魔法特化になるのかな?
今回の進化で、さすがに次に寄生不可能そうなやつとかは選択の余地に入らないってことを学べた。進化の次の進化や寄生先まで見据えて選ばないとね。
スコーピオンは惜しかった。
ちょっとサソリにはなりたかった!
僕が1人だったらそっち選んでたかもしれないな。
『初めての進化だしクラムと同じで安心だね~』
≪いっしょうれしい~!≫
『んじゃ進化してくるからね~おやすみクラム~』
≪うん~クラムも一緒にねる~おやすみ~≫
じゃあ初めての~
”進化”ッ!
あ、いきなり意識がとおく………
・
・
・
『んんーよく寝た~!体が軽いぜッ』
お、なんか体縮んだかなぁ?
半分くらいのサイズになったきがする。
クラムが少し大きく感じるなあ
≪おはよ~パパ~≫
『おはよ~クラ……
ちょっと待った
言葉の綾じゃなくて本当にめちゃくちゃ体軽い。
重さ感じない……
”鑑定”
種族:グリムジェイドクラブ
名前:なし
状態:なし
加護:創造神ソフィアの加護(小)
・LV1/30:経験値 0 / 30
・HP:525
・MP:10250 / 10250
・力:620
・防御:812
・敏捷:3240
・器用:2318
・知能:3062
・魅力:620
・幸運:350
【魔法】
・水属性LVMAX ・氷属性LV9
・地属性LV8 ・炎属性LV5
・風属性LVMAX ・嵐属性LV1
・雷属性LV5 ・闇属性LV5
・光属性LVMAX ・聖属性 LV1
【スキル】
・治癒MAX
・鑑定LV8
・意思伝達 LV4
・魔力感知 LVMAX
・危機感知 LVMAX
・視空間認知 LVMAX
・空間感知 LV1(NEW)
・硬化LV8
・怪力LV8
・調合LV3
・錬金LV1
【ギフト】
・転生者 ・精神耐性自在
・属性魔法(全)・創造魔法(小)
・不死・進化
・毒無効
・魔力自動回復
・再生 ※種族限定
【使用不可】
・光合成
『おお…んん~?』
≪つよーい!!≫
これは……つよい…のか??
すごいトリッキーな進化しちゃったぞ……
まず全体的に魔法レベルが上がってる。
風が上限になって嵐属性って言うの覚えた。
魔力5桁突入!えぐい……
感知スキルが全部上限になって空間感知っていうスキルも新しく覚えたみたい。
感知系全て統合した性能かな?
で、一番の変更点が…
敏捷がすっごい上がった!
クラムの5分の1しかなかったのにクラム超えた!?
……でもその分、力と防御力さがったぞ!?
力、防御はコーラルクラブのおかげでステータス伸びてただけってことで、
逆に敏捷はコーラルクラブの重さのせいで下がってただけ……ってこと?
ずっと重力トレーニングみたいなことしてたしなぁ
重くなければこれくらいの速度出せたんだ……
僕紙装甲のスピード型魔法使いなのか……
スピードタイプの魔法使い珍しいな!?
クラムが早かったんじゃなくて僕が今まで鈍足すぎたんだ……
そういえばクラムのステータスって他に比べると敏捷低かったもんな。
この子タンク+デバッファーなんだ。シールド魔法覚えたりしてたもんなぁ。
『役割がっつり分かれたなぁ』
≪そうなの?≫
『クラムおててだしてみ?パンチしていい?』
≪はーい?≫
(バシッ)
『痛い?』
≪パパよわい?≫
『よわいな~。パパは魔法で戦うタイプみたいだね~』
≪クラムは~?≫
『クラムは防御したり邪魔したりするタイプっぽいね~、パンチもパパよりつよいかな~。総合力は同じくらいじゃないかなぁ』
≪じゃあクラムが守ってあげるね~≫
『ありがと。ちょっと歩きながら作戦会議だなあ』
クラムの防御力高いのは安心なんだけどなぁ。
できれば逆が良かったかなぁ……
≪おでかけ~たのしみ~!≫
まだ周りの敵がどれくらい強いかわかんないからなぁ。
ちょっと慎重に冒険の準備して出発しよう。
荷物もいろいろ持って行かないと。
せっかくポーションとか作ったしね!
あ、そういえば忘れてたけど……
さようなら光合成。祝!脱植物。




