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315話 - やり直し。

 クラマの妖術お披露目会。

 だがしかし、妖術は僕とクラムには見えなかった。

 でも神様のサポートもあり僕等にも妖気が見えるようになったようだ。

 またお披露目会はやり直しだ。


 ちょっとクラマは大変だと思うけど、見てもらいたいって気持ちの方が大きいみたい。

 お家に帰ったらクラマをちゃんと労ってあげよう。


「……じゃ、行ってくる」シュン。


『あ、一旦分身消すんだ?出しっぱなしじゃダメなの?』


 クラマが行ってくるって言った瞬間に、僕等に狐魂(こだま)って言って出してくれた分身体は消えた。

 紫色の気体になって空気に溶けていったんだよね。

 たぶんこれが妖気なんだと思う。


 そして妖狐化したクラマの周りにも紫色の妖気がモヤモヤしているんだ。

 クラマはこんな世界を見てたんだなぁ。

 ……ちなみにエステルはどんな感じなんだろうか。


「……ん。その方が術にはまりやすい」


『へぇ~。色々あるんだなぁ~』


「……うん。……色々ある」


 戦い方に創意工夫するのがクラマの良い所だ。

 今回こそ、僕とクラムはゆっくり観戦させてもらうとしよっと。


「……そろそろ風竜が出る。……パパとねぇねは下がって」


『あいよ~。クラム?僕等はベンチに行こっか?』


『あ~い!』


 テクテクテク……。


 GYAAAAAAAAAAAAA!


 ゴアアアアアアアッ!


 知ってた。

 期待を裏切らずありがとうって感じだ。


「”縮地”」シュッ。


『”し~るど~!”』バシンッ!


『クラムありがと……。はぁ……』


「…………はぁ」


『はぁ~』


 魔物出現スイッチをONにして風竜が実体化した瞬間。

 直ぐに後ろ向いてた僕とクラムに向かって風のブレスを吐き出してきやがった……。


 クラムは後ろも振り返らず僕とクラムの周りに結界をすぐさま張ってくれた。

 少し離れてたクラマは一瞬で飛びのいたようだ。


 僕も気付いてたよ?

 でもクラムが守ってくれてたから転移しなかっただけだね。


「……はぁ。……相手にするのも嫌になる……」


『だよなぁ……』


 This is 雑魚MOVE。

 なんで僕等を狙って来ようとするんだよ……。

 一応警戒してるからそんな露骨な攻撃わかるっての……。


 そして、今僕等外野に引っ込もうとしてたじゃん……。

 ……いや、多分僕とクラムが後ろ向いてたから攻撃してきたんだろうなぁ。

 風竜マジでせこいもん……。


『クラマごめん~!シールドつかっちゃったぁ~』


「……今のは仕方ない。……パパ……威圧お願い」


『あーい。”威圧”ッ』ギロッ


 GYA………。

 カタカタカタカタ……。


 魔物の性格は本当に魔物それぞれだ。

 戦うつもりがないと襲ってこないタイプの魔物もいるし、見かけた魔物全部に飛び掛かるやつもいる。


 でも、総じて知能が高い魔物はあまり無差別攻撃はしてこないんだよね。

 自分が逆に危険になるかもしれないし当たり前だよ。


 ちなみにハチも最初は自分の縄張りを守るつもりで僕等に攻撃してきただけらしいよ?

 ハチも知能めちゃくちゃ高いもん。

 普段から食事の為と自分の仲間の危険以外で無差別に戦ったりはしないって。

 ハチは縄張りのボスとして仲間をしっかり守れるように鍛えてるんだよね。


 僕等に戦闘意欲が無いとわかってからは僕等に挑戦してるつもりだけだったようだ。

 もし僕等がハチより弱くても僕等を殺すつもりもなかったらしいよ?

 配下に入れて守ってあげようとしてたんだって。


 ハチって本当に統率力すごいんだよ?

 結局群れを抜けるって言ってからもハチを慕ってるウルフはみんなハチについてきてるもん。

 すごいよねぇ。


 あの子がエデンで1番リーダーに向いてる性格してるよ。

 なんで僕の事をご主人って言うんだろうなぁ……。


 ただ、ここだけの話……。

 僕等が相手にもしてなかったからちょっと悔しかったんだって。

 で、ちょっとだけ意固地になってたようだ。

 この辺りはハチと仲良くなってから教えてもらったんだ。


 僕等は食事の為に魔物を狩ったりしてるけど逃げようとしてる魔物まで狩ったりはしない。

 僕もクラムも魔物だし逃げようとしてる子まで倒す必要ないよね。

 エデンの皆は全員そんな感じ。


 ただ、オーガは戦闘狂っぽい。

 そしてオークはちょっとアホっぽい。


 虫系の魔物も魔の森にはいっぱい居るんだけど危機管理能力高いっぽくてあんまり近付いてこないんだよね。

 ハチがエデンで暮らしだしてからウルフも全然来なくなった。


 だからいつもエデンにはオーガとオークの素材が溢れているって感じ。

 まぁ、これは余談だね。


 それに比べ風竜は……。

 知能高いんでしょ?

 こいつほんとめんどくさいな……。


 ダンジョンの魔物は絶対に敵を倒すって暗示でも入ってるんだろうかなぁ?

 いや、でも溶岩竜は僕等に攻撃してこなかったよな……?

 やっぱこいつの性格的な問題でしょ。


 うーん……。

 まぁいいや。


『はぁ……。全く……。いきなりやる気削ぐなよな……。じゃ、僕とクラムはまたベンチに引っ込んでるよ。頑張ってね』


「……ん。次はちゃんと見てて」


『了解!あ、そろそろ拘束とけるんじゃないかな?クラム~、僕に掴まって~』


『わかった~』


 かなり強めに威圧したらちょっと震えあがっちゃうみたいで敵の動きが少し止まるんだよね。

 ただ、もちろん格下限定。

 ってか僕とあの風竜ってさして戦闘力変わんないはずだけど……。


 むしろ平均したら僕の方が戦闘力低いと思うんだけどなぁ。

 なんで僕にビビるんだか……。

 本当にあいつって格下特化なんだろうなぁ。


『いいよ~!』ポニョ。


『掴まったね。……ってか頭の上に乗っただけだけど。よし、”瞬間転移(ワープ)”』


 うし。

 訓練場の端っこにあるベンチまで飛んできた。


 よっこいしょっと。

 いつもの伏せスタイルだ。

 僕はフェンリルになってから休むときも寝る時も伏せスタイルだ。


 だから僕はベンチには座らんのだけど。

 そしてクラムも僕の頭に乗ってるんだけどね。


『じゃ、クラマがそんなに危なくないことは前回の勝負でわかってるしのんびり観戦しよっか』


『そうだね~!パパジュースちょ~だ~い!』


『あいあい。ほい』


『ありがと~!』ちゅ~


 ・

 ・

 ・


「……しっ」スパッ。


『もっときれたよねぇ~?』


『そうだよなぁ?あれもクラマの作戦のうちなんだろうね?』


 クラマは戦闘開始から風竜に近付いたり離れたりしている。

 これはさっきもやってた。

 で、多分もっと切り込めるだろうに敢えて浅い傷をつけて下がってるって感じ。


 風竜を苛立たせてるのかな?

 煽ってるって感じの戦い方をしている。


 GYAAAAAAA!

 ゴアアアアアアッ!


 またブレスだ。

 あいつ攻撃一辺倒だよなぁ……。

 たしか前にクラマは風竜は離れたところからブレスばっかり使うって言ってたんだよね。


 本当にその通りなんだよ。

 ずっと遠距離攻撃主体なんだ。


 威力はまぁまぁあるとは思うんだけど……。

 正直僕等が見て来た風系の魔法って速度に限界があるんだよね。

 僕の風魔法のイメージは、全体的にある程度の速度は出る。

 でも爆速ではない、そんな感じだ。


 しかもブレスだし対して圧縮もされてない。

 その分広範囲だとは思うんだけどねぇ……。


『”幻影(ミラージュ)”』シュンッ。


 まぁ避けるよね。

 しかもわざわざ攻撃が当たった演出付きで避けてるな。


『あれすごいよねぇ~!』


『クラムは飛行タイプだもんなぁ。縮地と天駆って急に爆発的に速度が上がるからどこにいるのかわけわかんなくなるよね』


『そうそう~。クラマとたたかう時はずっとまりょくさがしてないとダメだよね~』


 幻影と縮地の応用だね。

 幻影を出してから本体のクラマは縮地でそこから姿を消す。


 クラマが相手の油断を誘うときによくやる攻撃の避け方だ。

 一瞬幻影に目が行っちゃうからクラマの姿を見失うんだよね。


 クラマと訓練する時はしっかり実体を捉えて戦わないと話にならないよ。

 風竜は幻影を捉えて一瞬ニヤッとした表情を浮かべたけどクラマの姿を見つけてイライラしてるようだ。


 そしてクラマは僕等に分かりやすいように念話で術の名前を言いながら解説してくれてるみたい。

 クラマの戦闘教育って本当にわかりやすいんだ。

 口数は少ないけどエデンの皆にも好評なんだよ?


「……しっ」スパッ。


 GYAAAAAAA!

 ゴアアアアアアッ!


 まただよ……。

 次は薙ぎ払い系のブレスかな?

 一緒だって……。


『”幻影(ミラージュ)”』シュンッ。


 ほら……。

 ってか風竜ってまともに戦えばクラマより全然スピード速いんだよ?

 それなのにブレスの時毎回毎回飛行止めるからさ……。


「……しっ」スパッ。


 GYA!

 GRRRR………。


 ほれみたことか。

 マジでステータスの無駄遣いだよ……。

 高い知能もスピードも攻撃力も何も活かせてないじゃん……。


 まぁ魔物当人はステータスとか見れないからこうなっちゃうのかもしれないけど。

 どちらかと言うと速度活かしてヒット&アウェイで戦う方が良いって……。


 そしてそこから2分程はずっと同じことの繰り返しだった……。

 クラマが少しずつ飽きてきているのが手に取るようにわかるようだった……。




『パパ~!ドラゴンのまわりむらさき色がいっぱい~!』


『ん?ほんとだ……』


 ふむ。

 意識して見てみると、この2分間程の間に妖気が風竜の周りを漂っている。

 そしてクラマが浅く付けた傷から妖気が体に入っている感じがする。


 よくよく見てると妖気は口からも入ってるね。

 呼吸でも入るのか?

 じっくり戦ってたのは妖気の浸透を待ってたから、ってことなのかも……。


『ずっと妖気出しっぱで戦ってると思ってたけど風竜を妖気で浸食してるイメージ?傷を沢山つけてたのも妖気が浸透しやすくする為ってことなのかな……?』


『そうなのかな~?いっぱい中にはいってるね~!』


『……それもある。……他にも理由はある。……次、狐魂いくよ?』


 お、やっぱ意識的に念話使ってたんだな。

 ってか戦いながらこっちの念話聞いてるレベルじゃん。

 すっげー余裕だな……。


 もう風竜は相手になってないな。

 もっと強くてもいいくらいかもしれないなぁ。


『おっけ~!』


『うん!しっかり見てるよ!お願い!』


 GYAAAAAAA!

 ゴアアアアアアッ!


『”狐魂(こだま)”』シュンッ。


 幻影と狐魂(こだま)って全く見分けがつかないなぁ。

 どっちもクラマの分身って事に変わりはないんだもん。


「……くッ」


『あ!クラマッ!!クラマがめっちゃ怪我したッ!!クラム結界張って!僕は回復するから!』


『パパ~。あれぶんしん~』


『あ、そっか……。わかっててもつい……』


『……パパ。わざわざ説明してるのに………。……ぼくは後ろ』フリフリ。


 だって!

 分身見えるようにしてもらったらクラマとの違いが全く分かんないんだよ!?

 しかも声出てるじゃん!

 クラマの”狐魂(こだま)”すげぇ!


 今だってクラマがめっちゃ怪我してるようにしか見えないんだもん……。

 分身だってわかってても息子が怪我してる姿見るの嫌だなぁ……。

 助けに入りたくてうずうずするよ……。


『あ!!危ない事ってこれのこと!?』


『……そう。……もう、今日はこれ以上妖気使えないから説明してる。……安心して。怪我してない』


 あ、僕が止めないようにわざわざ説明してくれてたんですね~。

 ほんとダメなパパですみません……。


『わかった~。これ説明してくれててよかったよ……。分身の精度高すぎるって。絶対条件反射で光線(レイ)打ってた自信あるもん……』


『クラムも~!きいてなかったらしーるどしてたかも~!』


『……そう?……それならよかった』


 GR……。


 そして風竜はニヤついてるな?

 やっとクラマを捉えることが出来て満面の笑みって感じだ。

 いやらしい顔しちゃってまぁ……。

 クラマはこれを狙ってたんだね。


 風竜がクラマの幻影は偽物だっていう認識を持つまでクラマは幻影を使い続ける。

 そこから実態がある分身の”狐魂(こだま)”を使う。


 で、わざとその”狐魂(こだま)”に攻撃を当てさせると……。

 二段構えってことじゃん。


 すげぇなクラマ。

 絶対騙されるじゃん……。


『……さっきは狐魂こだまを5人出して狐魂こだまで攻撃した。……でももう妖気が無くなる。今回はこれで打ち止め』


『うん。もうちゃんと理解できたよ。さっきの戦いの時に風竜が謎に苦しんでたのはクラマが僕等に見えなかった分身体で攻撃してたんだね』


「……そういうこと。……ぼくに飛び込んで来たところで止めを刺しただけ」


『わかった~!すごかったねぇ~!』


『うん。本当にすごいよ……。初見で相手にしたら僕も勝てなそうだ。いい勉強になった!ありがと!』


 クラマは本当に戦闘センスあるなぁ。

 センスと言うよりクラマの努力の賜物だな。


 クラマの戦いは詰将棋に似ている。

 いつも即殺狙いはするけれども自分より強い相手は冷静にじわじわ落とすような戦い方をするんだ。


 それも、相手に気付かれないようにゆっくりとね。

 妖術ってクラマの戦い方にぴったりだよ。


『……ん。よかった。……じゃ、もう1つ実験』


『もう1つ?』


「……”冥獄葬雷”」バチバチバチバチッ。


 GYAAAAAAA!


『今回はそれで止めを刺すんだ?』


『……うん。……とっておき、完成。……戦いながら考えてた。……暇だった』


 暇って……。

 もう風竜は全然相手になってなかったもんなぁ。

 戦いながら考えてるくらいレベルが違っちゃってたって事ね。


 クラマの分身の怪我に油断していた風竜の後ろから本物のクラマが例の”とっておき”の魔法を使った。

 それにしてもすっごいなぁ……。

 張り付く黒雷って反則だろ……。

 風竜の体が一瞬でボロボロになって行くんだけど……。


 細かい描写を伝えると……

 まず魔法を唱えた瞬間地面から黒い雷が降ってくるんだ。

 意味わかんないと思うんだけど。


 さっきは手に纏わり付いた黒雷を投げたんだよ。

 でも今回は地面が影のように黒く濁った後に雷が体目掛けて登ってきたんだ。


 魔法はどこからでも出せるもん。

 わざわざ手のひらに出してから投げる必要なんてないんだ。


 そしてそこから15m程ある風竜の体に黒い雷がずっと纏わり付いている。

 あらゆる方向から風竜を目掛けて黒雷が落雷を続けているイメージと言えば伝わるだろうか……。


 雷魔法は基本的に出したところから狙ったところまでうねりながら一直線に向かって行く。

 そして一瞬で消えるんだ。


 でもあの魔法は違う。

 クラマが意図的に解くまで消えないっぽいね。

 あの魔法強すぎだって……。

 僕にもできるかなぁ。


 そして風竜は抵抗する余地もないままどんどんHPが削られていく……。

 もうすぐやられちゃうだろうなぁ。

 攻撃力えぐいもん……。


 ……ってか分身倒してニヤニヤしてるからだろ。

 クラマはずっと風竜の後ろに突っ立ってたっつーの。

 気付けよ。


『……この魔法の実験もしたかった。……妖術は見せられたからいい』


『クラムもやっていい~?それかっこいい~!』


『……ふ、いいよ。……ぼくのとっておき。ねぇねに教える』


『やった~!』


『あ!僕もそれやりたい!教えて!』


『……ふ、わかった。明日ね。……”転身解除”』フッ。


 クラマも喜んでくれたようでよかった。

 ちゃんと妖術も理解できたしいい時間だ。

 訓練はもういいかな?


 ってかクラマの妖狐化で増えた尻尾消えたもん。

 当人もこれで終わりって感じだね。


 ”瞬間転移(ワープ)”。


 スタッ。


『クラマおつかれさま~!』


『クラマ疲れたでしょ?”クリーン”。もう終わりでいい?』


「……うん。……もういい。……疲れたし飽きた。……クリーンありがと」


『まぁでも、考えようによっては風竜相手にステータス上げるのは良さそうじゃない?エステルでもおばあちゃんでも楽に勝てるでしょ?』


「……確かに。……効率いいかも」


『ね~ね~!おふろはいってからごはんたべる~?クラムおふろはいりたい~』


 分かる。

 あいつブレス打ちまくるから砂ぼこりめっちゃ立つんだよ……。

 一応薄く結界張って当たらないようにしてるけど気分的に僕もお風呂入りたい……。

 フェンリルになってからはちゃんとブラッシングしないと毛の隙間に埃がたまっちゃうんだよなぁ。


「……うん。……ねぇね。……ブル肉のミルク煮込み作って。……パパはプリン」


『いいよ~!』


『お!任せろ!クラマへご褒美だね!じゃ、帰ろっか。2人とも僕の背中に乗って?』


『は~い!』ポニョ。

「……ん」ヒョイッ。


 テクテクテクテク……。




 今日はエステルとおばあちゃんは帰ってくるの?


 ……どうだろ?

 泊まりかも。

 しばらく忙しいって言ってた。


 クラマのかっこいいところみせたかったなぁ~。


 ほんとそれ!

 残念だよなぁ~。

 あ!質問!

 妖気って傷口から入ってるの?


 ……どこからでも入る。

 でも傷口からが1番入りやすい……気がする。


 こだまはじゅんびにじかんがかかるの~?


 ……うん。でも油断させれば早い。

 ……風竜相手は準備に時間は要らないけど説明の為にゆっくり使った。


 あ、そうなんだ。

 わざわざありがとうね。

 まぁあいつアホっぽいしなぁ……。


 そうだね~!あほっぽい~!


 ……1回目よりずっと弱かった。

 なんでだろ……?


 クラマがつよくなったからじゃないの~?


 そうそう。

 一応あいつめちゃくちゃ格上だもん。

 今日すっごくステータス伸びたんじゃない?


 ……そっか。

 後で一緒に見て。


 クラムにおいついてね~?

 みんないっしょがいい~!


 わかる!

 家族は皆一緒がいいよね!

 1人だけ強くなりたいとかない!


 ……うん。

 がんばる。


 僕のギフトをみんなに上げられたらなぁ~。

 僕が万能創作とか認識隠蔽とか持っててもマジで意味ないんだって……。

 能力の無駄だよ……。

 クラムとクラマに上げたいなぁ……。


 ……うん。

 認識隠蔽欲しい。


 クラムも~!

 あ~!!

 パパシャンデリアでき……


 ガチャ。

 バタン!




 バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ……


 GYAAAAAAAAAAAAA……AAAAA……A…………


 シュン。

この小説を読んでいただきありがとうございます!



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